タレントオーディション番組Xファクターから2009年に躍り出て、サンレモ音楽祭2013で優勝。名実ともに新世代のカンタウトーレの代表格となったMarco Mengoni(マルコ・メンゴーニ/31歳/Lazio州Ronciglione出身)。2年半ぶりのオリジナルアルバム『Atlantico(意:大西洋の/アトラスの)』(2018)は、彼自身が南米や中南米を廻った経験を元に制作されたアルバムだ。
Marco Mengoni - Atlantico

「Voglio(僕は望む)」

「Buona vita(意:ハッピーライフ)」はSicilia州Palermoロケでヴィデオクリップが製作された。

「Hola[I Say](意:やぁ[僕は言う])」は、このアルバムの制作きっかけを象徴するように、スペイン語と英語を組み合わせたタイトルが付けられている。イギリスのシンガーソングライターTom Walker(トム・ウォーカー)との共作&共演で、共作者の中にはAlessandro Mahmoudの名前がある。彼はこのアルバム収録曲の3曲に共作者としてクレジットされ、このアルバムリリースの2ヶ月後、Mahmood(マームッド)の芸名でサンレモ音楽祭2019にいきなり優勝してしまう、エジプト系イタリア人という血筋を持つ超若手カンタウトーレだ。

そのMahmoodが優勝するサンレモ音楽祭2019にMarco Mengoniはスーパーゲストとして出演し、司会&芸術監督のClaudio Baglioni(クラウディオ・バリォーニ)との共演で自身のサンレモ音楽祭優勝曲「L'essenziale(不可欠な要素)」(2013)と故Lucio Battisti(ルーチョ・バッティスティ)の「Emozioni(意:感情)」を共演で披露した。

※当サイトでのClaudio Baglioniの紹介記事
http://piccola-radio-italia.com/tag/Claudio_Baglioni

※当サイトでのMarco Mengoniの紹介記事
http://piccola-radio-italia.com/tag/Marco_Mengoni


Raf(ラフ/60歳/Puglia州Margherita di Savoia出身)とUmberto Tozzi(ウンベルト・トッツィ/67歳/Torino出身)。それぞれが世界的なヒット曲を放ってきた2人のベテランカンタウトーレがタッグを組んだプロジェクト“Raf Tozzi”。そのプロジェクトを象徴するアルバムが『Raf Tozzi』(2018)だ。
Raf Tozzi

先行シングルとして発表された「Come una danza(意:あるダンスのように)」だが、なぜか上記のアルバムには収録されていない。。。公式ヴィデオクリップには世界中の街並みが背景に使われており、日本の街並みも一瞬登場する。

実は過去にもRafとTozziがタッグを組んだことがあり、最も有名なのはユーロヴィジョン・ソングコンテスト1987にイタリア代表としてこの2人がデュオとして出場して3位となり、国際的ヒット曲となった「Gente di mare(意:海の人々)」だ。この曲を2人と共作しているのは、彼らの共通の師匠ともいえる名匠Giancarlo Bigazzi(ジァンカルロ・ビガッツィ)だ。1960年代後半から作詞&作曲、音楽プロデューサーとして、数々のヒット曲を生み出した人物だ。彼が活動の本拠地とした生地Firenzeにちなんで、RafやTozziらのカンタウトーレたちを“Firenze派カンタウトーレ”と呼ぶのはこのためだ。上記のコラボアルバムにもオリジナルヴァージョンと2018年ヴァージョンの2テイクが収録されている。

サンレモ音楽祭2019にスーパーゲストとして出演した2人は、Claudio Baglioniら司会者3人と共演で同曲を披露した。彼らが登場してすぐのトークシーンで会場から湧きあがる歌声は前出のユーロヴィジョン出場の3ヶ月前のサンレモ音楽祭1987の優勝曲「Si puo` dare di piu`(意:人はもっと与え合う事ができる)」だ。サンレモ音楽祭ではTozziとEnrico Ruggeri(エンリコ・ルッジェーリ)、Gianni Morandi(ジァンニ・モランディ)のトリオで出場し、Rafは参加してはいないが、同曲を書いたのは前出のユーロヴィジョン参加曲と同じRaf-Tozzi -Bigazziの3人だ。

Raf Tozziの2人はサンレモ音楽祭2019でさらに自分たちのヒット曲をメドレーで歌って披露してくれた。「Il battito animale(意:動物の鼓動)」(Raf)〜「Tu(意:君)」(Tozzi)〜「Ti pretendo(意:君を切望する)」(Raf)〜「Gloria(グロリア)」(Tozzi)。デュオアルバム『Raf Tozzi』ではそれぞれのソロのオリジナルヴァージョンのみが収録されているので、この2人のデュオは現在のところ、ライヴでしか味わう事ができない。

※当サイトでのRafの紹介記事
http://piccola-radio-italia.com/tag/Raf

※当サイトでのUmberto Tozziの紹介記事
http://piccola-radio-italia.com/tag/Umberto_Tozzi


注)記事中の歌手の年齢は、記載時点での誕生日の到来を考慮はせず、2019年に達する年齢で表記。