第1部&第2部に引き続き1980年代前後にスイスのTV局スタジオで行われたイタリア人アーティストたちのライヴ映像をDVD化したRSIシリーズから、故Lucio Dalla(ルーチォ・ダッラ/1943-2012/Bologna出身)の1978年ライヴ。
Lucio Dalla - Live Collection-20Dicembre 1978

1970年代から80年代初頭にかけて年間チャート首位を獲得するほど登りつめ、以降も常に第一線で活動し続け、名実ともにイタリアを代表するカンタウトーレとなった。

特にこの1978年のライヴで注目に値するのは、Dallaの愛弟子として修業を積んでいたRon(ロン)、そして後にStadio(スターディオ)を結成する面々がバックを務めている事だ。どちらも後にサンレモ音楽祭優勝を勝ち取る実力者だ。ベースがMarco Nanni(マルコ・ナンニ)、ドラムのGiovanni Pezzoli(ジォヴァンニ・ペッツォリ)は現在もStadioのメンバー。そしてギターのRicky Portera(リッキー・ポルテラ)は、次第にイタリアを代表する名ギタリストとして君臨するようになる。残念ながら現在のStadioの中心人物Gaetano Curreri(ガエターノ・クッレリ)はこのライヴに参加していない。

※当サイトでのStadioの紹介記事
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冒頭の楽曲『Come e` profondo il mare(意:海はなんて深いんだ)』からディミニッシュ・コードやテンションを駆使したサウンドが奏でられる。ジャズ畑出身のDallaらしさが充分に感じられる。

当時Dalla35歳なのだが、既にもう大御所の風格なのが驚きだ。途中(25分50秒ごろ)、愛弟子Ronがヴォーカルを取る「I ragazzi italiani(意:イタリア青年たち)」ではDallaはSaxを吹いている。元々DallaはJazzクラリネット奏者だったので、奏法が近しいSax演奏もお手の物だ。この曲はDallaとRon、そしてFrancesco De Gregori(フランチェスコ・デ・グレゴーリ)と3人の共作だ。この3人は翌年あの伝説のライヴ『Banana republic』を敢行することになる。

※当サイトでのRonの紹介記事
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※当サイトでのLucio Dallaの紹介記事
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注)記事中の歌手の年齢は、記載時点での誕生日の到来を考慮はせず、2018年に達する年齢で表記。