12月19日に発売になったばかりの日本盤CD『小さな村の物語 イタリア 音楽集II(ライフスタイル編)』(2018)。イタリア好きに絶大な人気を誇るBS日テレのTV番組名を冠した公式CDの第2弾で、今回は特に番組の全面バックアップ体勢が入り、番組語り担当・三上博史氏からの番組誕生秘話が寄せられ、ブックレット内に掲載された。
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もちろん番組の冒頭とエンディングに流れる「逢いびき(L'appuntamento)」(1970)/ Ornella Vanoni(オルネラ・ヴァノーニ)も1曲目に挿入されている。

しかし今回の第2弾CDの選曲の最大の特徴は、その他は1990年代以降の楽曲ばかりで、全18曲中半数が2000年代の楽曲で占められたことだ。もちろんどの曲も番組内BGMとして使われた楽曲ばかり。つまり真の現代イタリア音楽に触れられる、日本盤としては稀有な代物。また全ての曲が本国でシングルヒットした曲とは限らず、ちょっとツウ好みの選曲なので、イタリア音楽愛好家の方でも全曲を網羅してコレクションしている人は非常に少ないだろう。従ってへヴィーリスナーにもイタリアPOPS初心者の方にもぜひお奨めしたいCDとなった。

収録曲中で個人的に一番のお奨め曲のひとつがAnnalisa(アンナリーザ/33歳/Liguria州Savona出身)がサンレモ音楽祭2015で4位を獲得した「星降る窓に(Una finestra tra le stelle)」だ。人気バンドModa`(モダー)のヴォーカルKekko(ケッコ)が書き下ろした楽曲で、現代イタリアでTopクラスの人気と実力を兼ね備えたメロディメーカーのエッセンスがあちこちに散りばめられた美しい楽曲だ。心に刺さるフレーズ:
もし涙のしずくが流れたなら
あなたの顔を優しく撫でてあげる
あなたが笑って「雨だよ」って言ってる間は

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2017年に来日歴のあるArisa(アリーザ/36歳/Genova生まれBasilicata州Pignola育ち)のサンレモ音楽祭2009新人部門優勝曲「まごころ(Sincerita`)」。当時はDr.Slumpアラレちゃんそっくりの風貌だったが、その後何度もイメチェンを図り、サンレモ音楽祭2014では見事大賞部門でも優勝を勝ち取り、現代イタリアを代表する歌姫のひとりとなった。歌中に出てくる "di questa storia magica"のフレーズが日本人の耳には「でかした!そりゃマジか?」にソラミミで聴こえるのもポイントだ。

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Mango(マンゴ/1954-2014/Basilicata州Lagonegro出身)の「シルタキの踊り(Sirtaki)」(1990)。シルタキとは映画『その男ゾルバ』(1964)のために創作された舞踊だ。

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Rossana Casale(ロッサナ・カザーレ/59歳/New York生まれ)とGrazia Di Michele(グラツィア・ディ・ミケーレ/63歳/Roma生まれ)がサンレモ音楽祭1993でデュエットして3位の上位入賞を勝ち取った楽曲「愛のかたち(Gli amori diversi)」。パパラッチに追われる女性芸能人の苦悩を歌ったものだ。当時Rossana34歳、Grazia38歳。オーケストラ指揮とプロデュースは、PFMのサポートメンバーとして何度も来日経験のあるLucio Fabbri(ルーチョ・ファッブリ)だ。

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イタリアのトム・ウェイツと呼ばれる異色のカンタウトーレVinicio Capossela(ヴィニーチョ・カポッセラ/53歳/ドイツ国Hannover生まれ)のデビューアルバムに収録されていた「忘れ去られた孤独(Stanco e perduto)」(1990)。

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Pino Daniele(ピーノ・ダニエレ/1955-2015/Napoli出身)の「いつ(Quando)」(1991)は元々は映画のために作られた楽曲だったが、彼の標準イタリア語の代表曲のひとつとなるほどヒットした楽曲だ。当時Pino36歳。

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注)記事中の歌手の年齢は、記載時点での誕生日の到来を考慮はせず、2018年に達する年齢で表記。