重鎮カンタウトーレLucio Dalla(ルーチョ・ダッラ/1943-2012)のコーラスを長年務めたIskra(イスクラ/71歳/Emilia-Romagna州San Felice sul Panaro出身)。

1963年から歌手活動を始め、当初はソロ歌手としての成功を目指して、カストロカーロ音楽祭出場などをしていたが願いは叶わず、バンドのヴォーカリストや他の歌手のレコーディングに参加する活動を重ねているうちにLucio Dallaと巡り合う、という来歴。前出の通り、その後の長きに渡るLucio Dallaのサポートのお陰で、広く全国区に彼女の顔と声は知れ渡ることになる。

まだ年齢制限がなかった2009年のサンレモ音楽祭の新人部門に62歳で初出場して、ソロデビューアルバムをリリース。今回のFestaで紹介するのは2ndアルバム『Ossigeno - Un viaggio nell'anima(意:酸素=元気の素 - 心の中の旅)』(2013)だ。
Iskra - Ossigeno

2015年になって公式ヴィデオクリップが製作された「C'era una volta l'amore(意:昔々愛が有りました)」。Iskra自身がメインとなって書いた楽曲。

※当サイトでのIskraの紹介記事
http://piccola-radio-italia.com/tag/Iskra


続いては、Baustelle(バウステッレ)の紅一点メンバーRachele Bastreghi(ラケーレ・バストレギ/40歳/Toscana州Montepulciano出身)の初のソロアルバム『Marie』(2015)から。アルバムタイトルは、2014年のTV番組『Questo nostro amore 70(意:この私たちの愛 70年)』(2014)でRacheleが演じた役名。1970年代への愛を込めた番組にちなんで、このアルバムも1970年代をコンセプトにしている。
Rachele Bastreghi - MARIE

「Il ritorno(意:戻り)」はRacheleと作曲家&ピアニストのDario Faini(ダリオ・ファイニ)との共作。リリース翌年に製作された公式ヴィデオクリップで。

「Senza essere(意:存在せず)」はBaustelleのギタリストClaudio Brasini(クラウディオ・ブラズィーニ)との共作。


そのRacheleが所属する3人組ユニットBaustelle(バウステッレ)の4年振りのスタジオ録音アルバム『L'amore e la violenza(意:愛と暴力)』(2017)
Baustelle - L'amore e la violenza

リーダー&メインヴォーカルのFrancesco Bianconi(フランチェスコ・ビアンコーニ)が全曲書き下ろし(メンバーや他の作家との共作もあり)、プロデュースも務め、"色つきの卑猥なポップ"で、刺激的で複雑なものを明快に表現したポップミュージックであると語っている。前作で多用した生オーケストラをシンセに置き換え、ドラムも敢えてサンプリング音源の打ち込みと1975年から1982年にリリースされたアナログレコードからサンプリングしたものを使用している。チャート最高2位を記録。

印象的なジャケット写真は、カンヌ国際映画祭グランプリ受賞作『If もしも....』(英/1968/リンゼイ・アンダーソン監督)にインスピレーションを得ている。イギリスのパブリックスクール内の体罰、下級生の酷使、同性愛、いじめなどの実態を過激な妄想とブラックユーモアを交えながら描き、賛否両論を巻き起こした問題作だ。

シングル第1弾「Amanda Lear(アマンダ・リア)」。1970年代に脚光を浴びたモデル出身タレント名をタイトルに据えている。彼女はイギリス人の父とロシア系モンゴル人の母からHongKongで生まれたというエキゾチックな容姿のフランス人で、後にイタリア国籍を得ている。

「Il Vangelo di Giovanni(意:ヨハネの福音書)。

「Betty」はメンバーのRachele Bastreghiが作曲に参加した作品。

※当サイトでのBaustelleの紹介記事
http://piccola-radio-italia.com/tag/Baustelle


注)記事中の歌手の年齢は、記載時点での誕生日の到来を考慮はせず、2017年に達する年齢で表記。

Continua alla prossima puntata.(続く)