11月に24年振りの来日公演が決まったGigliola Cinquetti(ジリオラ・チンクェッティ/70歳/Verona出身)
Gigliola Cinquetti
来日公演情報:http://piccola-radio-italia.com/archives/52254728.html

今回のFestaでは来日予習編その1として、歌詞を見ながら歌って覚え、歌手と観客が一緒に歌うイタリアスタイルのコンサートを来日公演当日に行えるような試みとした。

彼女がスターダムにのし上がるきっかけとなった「Non ho l'eta`(邦題:夢みる想い)」(1964)は、前回のFESTAでも紹介し、7/25開催のイタリア音楽セミナー@青山ベリタリアで掘り下げて解説するので、今回はその後の彼女の代表曲中の代表曲を4曲。まずはサンレモ音楽祭1966で2度目の優勝を勝ち取った「Dio, come ti amo(邦題:愛は限りなく)」。サンレモ音楽祭でパートナーを組み同時優勝したのは、この曲の作者でもあるDomenico Modugno(ドメニコ・モドゥーニョ)。

そしてサンレモ1969で6位に留まったものの、大ヒット曲となった「La pioggia(邦題:雨)。その印象的なイントロベースラインや管楽器を多用したアレンジは今聴いても秀逸な作品だ。日本では2002年にトヨタヴィッツのCM曲に抜擢され(しかも楽曲の2番を採用するマニアックさ!)リバイバルヒットとなった。


サンレモ1972で9位となった「Gira l'amore(邦題:恋よまわれ)。70年代に入り、カンタウトーレ・ブームが到来したことなどの影響で、1音符あたり1音節ではなく、言葉が早口で乗せられていく傾向を反映しているため、サビの部分はかなり練習をしないと自然に歌えない。またブリッジ部分が挿入されるなど、凝った楽曲構成になって来ている。

1951年から現在も継続して開催されているサンレモ音楽祭に対抗して、1956年に始まったもうひとつの重要なコンテストがCanzonissima(カンツォニッシマ)で、1973年のCanzonissimaで優勝して、Cinquettiの(イタリアでの)最大のヒット曲となったのが「Alle porte del sole(邦題:太陽のとびら)」だ。一聴ではノリのいいポップス作品だが、当時のプログレブームを反映してか、バスドラムのキックが変則的なのも聴きどころのひとつ。

※当サイトでのGigliola Cinquettiの紹介記事
http://piccola-radio-italia.com/tag/Gigliola_Cinquetti


今年もまたイタリアからは来日公演ラッシュとなっており、Gigliola Cinquetti公演の前の8/12・13、同じクラブチッタに於いて『ザ・ベスト・オブ・イタリアン・ロック Vol.5,6』として、Delirium(デリリウム)、Semiramis(セミラミス)、Raccomandata Ricevuta Ritorno(ラッコマンダータ・リチェヴータ・リトルノ)が来日する。DeliriumにはかつてIvano Fossati(イヴァーノ・フォッサーティ)が在籍していたバンドであり、サンレモ音楽祭出場歴もある。SemiramisにはMichelle Zarrillo(ミケーレ・ザッリッロ)が在籍していたバンドとしても知られる。
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また10/28には『ザ・ベスト・オブ・イタリアン・ロック Vol.7』としてGoblin(ゴブリン)が来日公演を行う。昨年、彼らがサントラを担当した映画『Suspiria(サスペリア)』(1977)を全編上映し、彼らが映画にシンクロさせた生演奏を行うという凝った企画が大成功し、すぐにソールド・アウトとなった公演の第2弾。今回は『サスペリア2』として公開された映画にシンクロさせて演奏する。実は『サスペリア2』は『サスペリア』の続編ではなく、『サスペリア』の前に同じDario Argento(ダリオ・アルジェント)監督が手掛けた『Profondo rosso(意:赤い深淵)』(1975)だ。映画としてもスプラッター・ムーヴィーの代表格と言われる『サスペリア』よりも、心理的恐怖を主軸にしたツウ好みの作品で、Goblinファンにも人気の作品だ。今回も早期完売が必至なので、早めにチェックされたし。
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注)記事中の歌手の年齢は、記載時点での誕生日の到来を考慮はせず、2017年に達する年齢で表記。

Continua alla prossima puntata.(続く)