第1部

サンレモ音楽祭2012新人部門第2位となって注目を集めたErica Mou(エリカ・ムー/26歳/Puglia州Bisceglie出身)の4thアルバム『Tienimi il posto(意:私にその場所をとっておいて)』(2015)から。

Elica Mou - Tienimi il posto

2nd&3rdアルバムは大手SugarレーベルからリリースされていたEricaだが、本作は再びデビュー当時の彼女の地元のレーベルでJazzを主軸ラインナップするAuand Records所属に戻っている。Ericaの音楽がジャズィになった訳ではないが、メランコリックで内省的な音楽が主体となった感がある。

シングル第1弾は「Ho scelto te(意:私はあなたを選んだ)」。

シングル第2弾は「Se mi lasciassi sola(意:もし私を独りにしておいたなら)」。https://youtu.be/S7XPAECEd68

2016年になって、アルバム未収録曲を新曲としてリリースし始めている。第1弾は「Adesso(意:今)」は小説家Chiara Gamberale(キァラ・ガンベラレ)が書いた同名の恋愛小説を題材に、Chiara自身と共作で制作された楽曲。https://youtu.be/sQ7qGafDVIo

さらに同年10月には、往年の名曲「L'edera(邦題:つた)」(1958年/Nilla Pizzi、Tonina Torrielliがサンレモ音楽祭で披露)をカヴァー。Ericaが生まれるはるか前の楽曲なのだが、Ericaは祖母にこの曲を教えてもらったとのこと。https://youtu.be/dJ8VoxYj90E

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同じPuglia出身の若手女性歌手Alessandra Amoroso(アレッサンドラ・アモローゾ/30歳/Puglia州Galatina出身)のアルバム『vivere a colori(意:色つきで生きる事)』(2016)

Alessandra Amoroso - Vivere a colori

タレント・オーディション番組の草分け的存在Amici出身者のひとりだが、その中で最も成功したと言えるのがこのAlessandra Amoroso。しかも他のAmici出身者たちがサンレモ音楽祭に出場し、優勝さえさらうようになった風潮の中で、Alessandraは一度も出場していない(ゲスト参加はある)にも関わらず、それだけの実績を誇るのはまさに驚異的だ。

本アルバムもアルバムチャートの首位を飾り、半年もかからずにプラチナディスクに認定される大ヒット作となった。プロデュースは敏腕で名高いMichele Canova Iorfida(ミケーレ・カノーヴァ・イォルフィダ)やAndrea Rigonat(アンドレア・リゴナット/Elisaの夫)らが務めているので、クォリティも申し分がない。

シングル第1弾「Stupendo fino a qui(意:ここまで素晴らしい)」は、Amici出身者を中心に楽曲を提供することで注目を集めるFederica Camba(フェデリカ・カンバ)らが書き下ろした楽曲。https://youtu.be/g-JjblxScTw

シングル第2弾は「Comunque andare(意:とにかく行くこと)」はAlessandra自身とElisaとの共作。Lombardiaのアルプス山岳地帯でのロケ。https://youtu.be/_Q-TkT3RwJw

アルバムタイトル曲「Vivere a colori」はElisaが書き下ろした楽曲。Romaロケ。https://youtu.be/eNZJtY3h05k

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番外編として、アルバム未収録のカヴァー曲「Io che amo solo te(邦題:君だけを愛して)」(1962年、Sergio Endrigo/セルジォ・エンドリゴ作&歌唱でヒット https://youtu.be/JL1wMYB3Bg4)を紹介。Alessandraのカヴァーは同名の映画(2015)の主題歌であり、Alessandra自身も本人役で出演している。

同映画はLuca Bianchiniの同名ベストセラー小説(2013)を元にMarco Ponti(マルコ・ポンティ)監督が映像化。Domenico Modugno(ドメニコ・モドゥーニョ)の出身地&美しい海辺として名高いPuglia州Polignano a Mare(ポリニャーノ・ア・マーレ)でロケされ、主演は人気俳優のRiccardo Scamarcio(リッカルド・スカマルチォ)とLaura Chiatti(ラウラ・キアッティ)。結婚することになったこの若いカップルだが、花婿の父親(Michele Placido/ミケーレ・プラチド)と花嫁の母親は、その昔、結婚を約束した関係だったという設定が、このコメディ・タッチのラヴ・ストーリーのキモ。

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注)記事中の歌手の年齢は、記載時点での誕生日の到来を考慮はせず、2016年に達する年齢で表記。

Continua alla prossima puntata.(続く)