第1部

2016年3月30日、またひとつのイタリアの偉才がこの世を去った。Gianmaria Testa(ジァンマリア・テスタ/1958-2016/Piemote州Cavallermaggiore出身)。2015年5月に末期癌に侵されていることを公表していた。

Gianmaria Testa

まだ57歳だったものの、実年齢よりも10歳以上年上に感じさせるいぶし銀の魅力を持った作風で知られるカンタウトーレで、イタリア人アーティストにしては珍しく、ライヴでファンは一緒に歌わずに、じっくり音楽に耳を傾ける暗黙のルールが成立していた異色の存在だった。

鉄道員として駅長を務めながら、アマチュア・ロック・ミュージシャンとして活動し、37歳の時にようやくソロとしてアルバムデビュー、しかもフランスのレーベルからリリースされるという、これまた遅咲きの異色の出自を持っている。事実、イタリア国内と同等、またはそれ以上にフランス市場で著名なアーティストでもあった。

FESTAで紹介した楽曲は:

「Come al cielo gli aeroplani(意:空の飛行機のように)」(2008)

「Nuovo」(2011)

後者のヴィデオクリップはイタリア映画ファンにお馴染みのGiuseppe Battiston(ジュゼッペ・バッティストン)が映像監督を務めている。ちょうどこの2011年からGianmaria TestaはBattistonらと舞台でコラボするようになり、Testaにとってシアターも重要な活動場所となる大きな転機となった。

※当サイトでのGianmaria Testaの紹介記事はコチラ
http://piccola-radio-italia.com/tag/Gianmaria_Testa


さて第1部後半は、日伊国交樹立150周年記念事業「イタリア・アモーレ・ミオ!」で来日し、ステージを披露することとなった、あのSugar Music所属の期待の新人Marianne Mirage(マリアンヌ・ミラージュ/26歳/Emilia-Romagna州Cesena出身)。フランス語風の芸名だが、その正体は100%イタリア人のGiovanna Gardelli(ジォヴァンナ・ガルデッリ)。

Marianne Mirage - Quelli come me

リリースされたばかりのデビュー・アルバム『Quelli come me(意:私のようなあの人たち)』(2016)から、「Game over」。

同アルバム収録曲「Lo so cosa fai(意:あなたが何をしてるか知ってるわ)」は、ラッパーのElijah Hook(ドイツ・ベルリン出身)との共演。

「Come quando fuori piove(意:外で雨が降っている時のように)」は、デビュー・アルバム未収録の2014年リリース作品で、フランス風芸名のもとになったと思われる、彼女のアンニュイな作風が感じられる作品。

「Weeds(意:雑草/タバコ)」は、2015年のVevo dscvr Italiaに出場した時の作品。英語曲ながら、レトロでコンチネンタルなアレンジが施され、Marianneの雰囲気に見事にハマっている。

そして最初期の2013年の映像で「Rescousse(意:救助)」は、芸名の雰囲気にドンピシャのフランス語ヴォーカル曲。


注)記事中の歌手の年齢は、記載時点での誕生日の到来を考慮はせず、2016年に達する年齢で表記。

Continua alla prossima puntata.(続く)