第1部

サンレモ音楽祭2016で2位となった若手実力者のFrancesca Michielin(フランチェスカ・ミキェリン/21歳/Veneto州Vicenza近郊Bassano del Grappa出身)。優勝者が超ベテラン・バンドのStadio(スターディオ)で、3位が業界内に強い影響力を持つSugarMusic所属のGiovanni Caccamo(ジョヴァンニ・カッカモ)だったことから想像するに、Francescaの2位は快挙とも言える。また、優勝者Stadioが出場辞退したことにより、5月にスウェーデンのストックホルムで開催されるユーロヴィジョン・ソング・コンテスト2016のイタリア代表の役目をFrancescaが果たすことにもなった。

サンレモ2016で2位&ユーロヴィジョン2016出場曲「Nessun grado di separazione(意:無次の隔たり)」は、Francesca自身が作詞家Cheope(ケオペ/注:名作詞家Mogolの息子)らと詞を共作。チャート1位となり、すぐにゴールドディスクに認定された。

楽曲のタイトルはスモール・ワールド現象の仮説として著名な"六次の隔たり理論"(見知らぬ人同士でも友達の友達の・・・を辿ると、計算上では最低6段階以内の友人を介して繋がっているはず/Wikipedia参照)を逆説的に転用したもの。つまり、2人の間には次元など何もなく、友達よりも近い関係のはず・・・という乙女心が歌われている。

同曲の作曲者は、まさに今注目株の若手カンタウトリーチェFederica Abbate(フェデリカ・アッバーテ/25歳/Milano出身)。Baby Kなどのラッパーとのコラボを皮切りに、Anna Tatangelo(アンナ・タタンジェロ)、Giusy Ferreri(ジュズィ・フェッレーリ)、Il Volo(イル・ヴォーロ)、Deborah Iurato(デボラー・ユラート)に楽曲を提供して注目を集め始めている才媛だ。2013年にGenova per noiで優勝後、同年のArea Sanremoに参加してキャリアをスタートさせている。当時22歳。

2016年に入ってからもラッパーMarracash(マッラカッシュ/37歳/Sicilia州Nicosia出身)の「Niente canzoni d'amore(意:ラヴソングは何もない)」でフィーチャリング出演している。

さて、再びFrancesca Michielinに戻り、サンレモ第3夜のカヴァー大会で披露した「Il mio canto libero(意:私の自由の歌)」(注:オリジナルはLucio Battisti)をサンレモ出場時の映像で紹介。ちなみにFrancescaが歌ったヴァージョンはサンレモのコンピ盤にもFrancescaのアルバムにも未収録なので貴重なステージとなった。

※当サイトでのLucio Battistiの紹介記事はコチラ
http://piccola-radio-italia.com/tag/Lucio_Battisti

Francesca Michielinはタレントショー番組X Factorで2011年に僅か16歳で優勝して脚光を浴びた経歴を持ち、2014年にハリウッド映画『アメイジング・スパイダーマン2』に自身が書いた楽曲「Amazing」が挿入歌に採用される大躍進を遂げている。

上記楽曲を含むアルバム『di20(意:"20歳の"と"私は〜なる"のダブルミーニング)』(2015)にサンレモ2位曲など3曲の未発表曲を追加した、いわゆる"サンレモ・エディション"のアルバムが『di20are(意:"20歳になること"のニュアンス)』(2016)。近年、GiorgiaやJovanottiを手掛ける売れっ子&敏腕プロデューサーMichele Canova Iorfida(ミケーレ・カノーヴァ・イオルフィダ)が務めている。

Francesca Michielin - di20are(SRedition)

そして同アルバムからのシングル第1弾「L'amore esiste(意:愛は存在する)」がじわじわとヒットし、リリースから1年経過後もラジオでヘビロテされるロングセラーを続け、プラティナディスクに達している。プロデューサーのMichele Canova IorfidaとカンタウトーレFortunato Zampaglione(フォルトゥナート・ザンパリォーネ/Gianni Morandi、Emma、Francesco Renga、Marco Mengoniらに楽曲提供)との共作。

※当サイトでのFrancesca Michielinの紹介記事はコチラ
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注)記事中の歌手の年齢は、記載時点での誕生日の到来を考慮はせず、2016年に達する年齢で表記。

Continua alla prossima puntata.(続く)