第2部

1970年代後半から活動を続け、ソフィスティケイトされた作品で定評のあるカンタウトリーチェGrazia Di Michele(グラツィア・ディミケーレ/60歳/Roma出身)のアルバム『Il mio blu(意:私の青)』は3年振りにリリースされた新作集。Grazia自身とPaolo Di Sabatinoとの共同プロデュースで、シチリア出身の画家Fabio Salafiaが各曲にインスピレーションを得て描いた作品がブックレット内に収められている。

Grazia di michele - Il mio blu

同アルバムに収録された美しいバラード「Io sono una finestra(意:私は窓)」は、サンレモ音楽祭2015にMauro Coruzzi(マウロ・コルッツィ/60歳/Emilia Romagna州Langhirano出身)とペアを組んで出場し、総合16位に留まったものの、ルネツィア賞(最優秀作詞賞)が贈られ、栄誉あるミア・マルティーニ賞(批評家賞)の次点となり、惜しくも受賞を逃した作品。

同性愛嫌悪の風潮をテーマにしており、そこが最優秀作詞賞を贈られたゆえんでもある。なお、Graziaにとって4回目のサンレモ出場であったが、実に22年振りのこととなった。また指揮を務めたのは元PFMメンバー&サポートメンバーであり、プロデューサーとしても定評のあるLucio Fabbri(ルーチォ・ファッブリ)が務めた。

サンレモ2015第3夜のカヴァー大会で彼らが披露したのは、Giuni Russo(ジゥニ・ルッソ/1951-2004/53歳没/Sicilia州Palermo出身)の1986年ヒット「Alghero(アルゲーロ/※サルデーニャ州の都市名)」。

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Algheroの守護聖人が大天使ミカエル(イタリア語でミケーレ)であるので、Grazia Di Michele("大天使ミカエルの恩寵"と訳せる)らしい選曲だ。

そして何と言っても、Mauro Coruzziが彼が演じる人気キャラクターPlatinette(プラティネット)の扮装で登場したことも特筆するところ。

なお、同曲のスタジオ録音テイクは、サンレモ2015のコンピCD(1回生産のみ)のみの収録となっている。

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Super Sanremo 2015

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サンレモ2015で3位&ミア・マルティーニ賞(批評家賞)に輝いた「Adesso e qui [nostalgico presente](今そしてここ [郷愁の現在])」を歌ったMalika Ayane(マリカ・アヤン/31歳/Milano出身)。

実力派カンタウトーレPascifico(パチフィコ/51歳/Milano出身)や同大会の新人部門優勝に輝いたGiovanni Caccamo(ジォヴァンニ・カッカモ/25歳/Sicilia州Modica出身)らとMalika自身が書きあげた楽曲で、公式videoclipは、仏映画『La fille sur le pont(邦題:橋の上の娘)』(1998)にインスピレーションを得て製作された。

Malikaはサンレモ2009新人部門優勝後、2010年5位、2013年4位、そして2015年3位と確実にステップを登って来ている。

サンレモ2015第3夜のカヴァー大会で披露したのは、Vasco Rossi(ヴァスコ・ロッスィ/ヴァスコ・ロッシ/63歳/Emilia Romagna州Zocca出身)の1993年の作品「Vivere(意:生きる)」。当時Vasco 41歳。

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なお、同曲はCDには収録されておらず、デジタルダウンロード限定販売となっている。

サンレモ2015出場曲を収録したMalikaの4thアルバムが『Naif(※本来の表記はiの上にトレマ¨が付される。/意:自然な/仏語)』。彼女の父の生まれた国モロッコを訪れた時に、新しいアルバムのコンセプトにピッタリだと感じたキーワードだそうだ。以前のサウンドから大きくスタイルを変え、特にアフリカや南米の舞踊のリズムを取り入れたことが特徴的。収録曲は、現在を生きることや継続的に視点を変えることの重要さについて、そしてそれらをいかに楽しむかが大切だと歌っている。チャート最高9位。

Malika Ayane - Naif

サンレモ出場曲に続く、同アルバムからのシングル曲は「Senza fare sul serio(意:本気ですることなく)」。公式videoclipはハンガリーのブタペストで撮影された。

続くシングル曲は「Tempesta(意:嵐)」。公式videoclipは、インド人監督Raja Nawatheのスリラー映画『Gumnaam』(1965)にインスピレーションを得て製作された。

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注)記事中の歌手の年齢は、記載時点での誕生日の到来を考慮はせず、2015年に達する年齢で表記。

Continua alla prossima puntata.(続く)