第1部

2014年イタリア年間アルバムチャート首位に輝いたVasco Rossi(ヴァスコ・ロッスィ/ヴァスコ・ロッシ/63歳/Emilia-Romagna州Modena近郊Zocca出身)の『Sono innocente(意:俺は潔白だ)』(2014年11月4日発売)。米LAとBolognaで録音され、発売から僅か2ヶ月足らずの期間で年間チャート首位に輝くセールス記録を樹立するという、相変わらず絶大な人気を誇っている。

Vasco Rossi - Sono innocente

60歳過ぎのアーティストが依然としてこの人気&実力を保っているのは、日本の実情とは余りにも異なる事が判ると思う。

シングル化第1弾は「L'uomo piu` semplice(意:最も素朴な男)」。Stadio(スターディオ)のGaetano Curreri(ガエターノ・クッレリ)らと共作し、2013年1月にリリースされていた楽曲の再録音版。曲名が意味するのはVasco自身のことのようだ。シングルチャートでも首位を記録。

シングル第2弾「Cambia-menti(意:変化/心変わり)」。Vascoによると、数年前に書き始めた曲だが、当時の激情が落ち着いて(=変化・心変わりして)曲に仕上がったとのこと。“Cambiamenti(意:変化)”と“Cambia menti(意:心変わり)”のダブルミーニングのタイトルと思われる。また同曲はVascoのライヴツアー“Vasco Live Kom '014)”のテーマ曲に選ばれている。

シングル第3弾「Dannate nuvole(意:呪われた雲)」。近代ヨーロッパに大きな影響を与えた『ツアラトゥストラはこう語った(かく語りき)』(ニーチェ著)にインスピレーションを得て作った曲とのこと。

シングル第4弾「Come vorrei(意:俺が望むように)」。Vascoの重要なブレインTullio Ferro(トゥッリオ・フェッロ)が書いた美しいポップ・バラードで、愛と引き換えに世界を変えることについて問いただしている。PVのロケ場所はEmiglia-Romagna州とToscana州に跨る国立公園Parco nazionale delle Foreste Casentinesi, Monte Falterona e Campignaでシュートされている。

シングル第5弾「Sono innocente ma...(意:俺は潔白だが…)」。アルバムタイトル曲とも言える楽曲だが、最後に"ma(だけど)"が付いているのがミソ。Vascoが過去に起こした様々なトラブル(酒癖など)などを自虐的に綴っている。アルバム・ジャケットの取調室のイメージにも繋がっている。

シングル第6弾「Guai(意:なあ/承知しないぞ)」。Saverio Grandi(サヴェリオ・グランディ)とStadioのGaetano Curreriと共作している。

※当サイトでのVasco Rossiの紹介記事はコチラ
http://piccola-radio-italia.com/tag/Vasco_Rossi


注)記事中の歌手の年齢は、記載時点での誕生日の到来を考慮はせず、2015年に達する年齢で表記。

Continua alla prossima puntata.(続く)