第2部

サンレモ音楽祭2014・新人部門に出場したThe Niro(ザ・ニーロ/36歳/Roma出身)は、既に活動歴10年を超える36歳のカンタウトーレで、かつてはバンドとして活動していたが、メンバーが抜けてソロ状態となったため、そのままバンド名を芸名にしている。

ずっと英語で歌って来たが、今回のサンレモ出場を機に、4thアルバムとして初の全曲イタリア語詞のアルバム『1969』(2014)をリリース。実父がドラマーであることもあり、音楽への興味はパーカッションへの愛着と共に生まれたそうで、本作でもDs、Gt、Bの演奏は基本的に彼独りで録音している。

The Niro - 1969

サンレモ2014新人部門第4位となったアルバムタイトル曲「1969」は、人類初の月面着陸となったアポロ11号の偉業をテーマにした楽曲。公式ヴィデオクリップ映像で。

同アルバムからのシングル第2弾は「Ruggine(意:錆)」

The Niroは、中音域からかなり高音域までを駆使するヴォーカル・スタイルで、歌詞がイタリア語になっても世界感はブリティッシュっぽい。イタリア映画『Mr.America』(2013)で音楽担当も務めている。


1988年結成で90年代にCDレビューを果たしたインディー・バンドPerturbazione(ペルトゥルバツィオーネ/意:混乱/Piemonte州Rivoli結成)の7thアルバム『Musica X(意:音楽・エックス)』サンレモエディション盤が2014年に追加発売となった。

Perturbazione - Musica X

6人組バンドだが、Ds、B、Gtx2、チェロ&Key担当の女性メンバーに男性ヴォーカルというちょっと変わった編成で、作詞・作曲はバンド名となっている。

サンレモ2014大賞部門で6位とLucio Dalla賞(記者クラブ賞)を受賞した「L'unica(意:唯一の女性)」は、サンレモ終了後数ヶ月経過後に振り返ると、最もヒットした楽曲となっており、真の優勝曲だったと目されている。公式ヴィデオクリップの再生回数も1万6千回以上(2014年8月時点)となっている。

サンレモ2014に持ち込んだもう1曲は「L'Italia vista dal bar(意:バールに見られるイタリア)」。また、サンレモ第4夜の余興"Sanremo Club"で披露したのは、Francesco De Gregori(フランチェスコ・デ・グレゴーリ)の名曲「La donna cannone(意:大砲女)」(1983)。歌手Viola(ヴィオラ)こと女優Violante Placido(ヴィオランテ・プラチド/日本語表記:ヴィオランテ・プラシド/38歳/Roma出身/映画『裏切りのスナイパー』アナ役等)と共演で魅せた。Violaの実父は映画監督・俳優のMichele Pracido(ミケーレ・プラチド/68歳/映画『昼下がり、ローマの恋』、『裏切りのスナイパー』等)、実母は女優Simonetta Stefanelli(シモネッタ・ステファネッリ/59歳/映画『ゴッドファーザー』のアポロニア・コルレオーネ役等)という生まれ。(両親は1994年に離婚している)

両曲ともFESTA会場ではサンレモ出場時の映像で紹介したが、既にネット上では同映像は削除されているので、ここでは割愛。

アルバムタイトル曲「Musica X」は、2013年リリースの最初のエディション盤からのシングル曲。

同アルバムは、Subsonica(スブソニカ)のギタリスト&作詞・作曲を担当するマックス・カザッチがプロデュースしており、ヴォーカルはイタリア語だがイタリア臭さは無く、いい意味でインディーらしい若さ&面白さがある。ヴィットリオ・コズマがピアノを弾き、ルカ・カルボーニとの共演や、エリカ・ムーとのデュエット曲やイ・カーニと共演した楽曲なども聴きどころ。


注)記事中の歌手の年齢は、記載時点での誕生日の到来を考慮はせず、2014年に達する年齢で表記。

Continua alla prossima puntata.(続く)