第3部

2014年03月02日、第86回アカデミー賞で外国語映画賞に輝いたPaolo Sorrentino(パオロ・ソレンティーノ/44歳)監督映画『La grande bellezza』(2013年/伊仏合作)。英語直訳のタイトルを冠した『グレート・ビューティー/追憶のローマ』の日本語タイトルで、2014年秋に日本でも封切られる予定(伊仏本国では2013年5月21日公開済み)。

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Toni Servillo(トニ・セルヴィッロ)、Carlo Verdone(カルロ・ヴェルドーネ)といった日本の映画ファンにもお馴染みのキャスト陣で固められている。英語字幕入り予告編映像がこちら。

多くの音楽をサントラに起用した映画作品でもあり、その選曲はインターナショナルな視点で行われているが、何曲かのイタリア語曲も採用されているので、ここで紹介しておこう。

フランスのDJ・Bob Sinclar(ボブ・サンクラー/45歳/フランス国ブルターニュ地域圏ドゥアルヌネ出身)がイタリアのRaffaella Carra`(ラッファエッラ・カッラ)の1977年のヒット曲をソースにしてミキシングした「Far l'amore」(2011)が、前出の予告編でもダンス・シーンで全面的に取り上げられているのが判るだろう。

Bob Sinclarの公式ヴィデオクリップでは、Bob自身が流暢なイタリア語会話をこなしている。

この原曲となったのがRaffaella Carra`(Bologna出身)の「A far l'amore comincia tu」(1976)だ。当時Raffaella33歳。歌って踊れるスターとして、71歳の現在も第一線で活躍を続けている(サンレモ2014でもゲスト出演)Raffaellaだが、イタリアのみならずフランスにもその勢力が及んでいる事を感じさせる。

※当サイトでのRaffaella Carra`の紹介記事はコチラ
http://piccola-radio-italia.com/tag/Raffaella_Carra`

フランスにおけるイタリア音楽の浸透が感じられるもう1曲も同映画のサントラに採用されている。フランスのエレ・ポップ・グループExchpoptrue(エクスチポップトゥルー)の「Discoteca(意:デイスコテック)」(2004)だ。フランスのグループにも関わらず、全詞がイタリア語なのだ。

同映画は2013年5月21日の一般公開に先駆けて、同年同月の第66回カンヌ国際映画祭のコンペティション部門で初上映されているが、その歳の予告編映像はこちら。

この予告編でたっぷり採用された挿入歌はMonica Cetti(モニカ・チェッティ/Roma出身)がカヴァーした「君を奪う(Ti rubero`)」。

同曲のオリジナルはBruno Lauzi(ブルーノ・ラウツィ/1937-2006)が1965年に発表した 楽曲で、彼の代表曲にはあまり挙げられることのない隠れた名曲とも言える。

※当サイトでのBruno Lauziの紹介記事はコチラ
http://piccola-radio-italia.com/tag/Bruno_Lauzi

しかし同曲はBS日テレの人気番組『小さな村の物語 イタリア』でも挿入歌に選ばれた事があり、同番組の公式CDにも収録されている。

そして同映画には、大物カンタウトーレAntonello Venditti(アントネッロ・ヴェンディッティ/65歳)の近作「Forever」(2012)も使用している。

※当サイトでのAntonello Vendittiの紹介記事はコチラ
http://piccola-radio-italia.com/tag/Antonello_Venditti


注)記事中の歌手の年齢は、記載時点での誕生日の到来を考慮はせず、2014年に達する年齢で表記。

Continua alla prossima puntata.(続く)


雑誌『ムジカヴィータ・イタリア(MusicaVita Italia)』第6号に、本映画作品の音楽記事掲載。

ムジカヴィータ・イタリア第6号記事/グレート・ビューティー