日本で最も愛されたカンツォーネの妖精、Gigliola Cinquetti(ジリオラ・チンクェッティ)の日本盤LP5枚を紙ジャケットCDとして復刻し2013年2月末(3月8日)緊急発売される事となりました。

ジリオラ・チンクェッティ 紙ジャケットBOX(5CD)』(2011)、『ジリオラ・チンクェッティ / シングル・コレクション』(2012)に続くシリーズ第3弾、LP復刻/紙ジャケットBOXとしては第2弾となります。

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今回選ばれた5枚は以下の通り。

  • Gigliola per i piu piccini(意:ちびっ子たちのためのジリオラ/
    邦題:チンクェッティのおとぎ話/1967)
  • Cantando con gli amici(意:友達と歌いながら/
    邦題:ジリオラ・チンクェッティ高原に歌う/1971)
  • Su e giu per le montagne(意:山々の上と下に/
    邦題:故郷の山に歌う/1972)
  • ...E io le canto cosi(意:私はこれらの歌をこのように歌う/
    邦題:チンクェッティ懐しのカンツォーネ・スタンダードを歌う/1972)
  • Stasera ballo il liscio(意:私は今夜リショを踊る/
    邦題:小雨降る径〜ジリオラ・チンクェッティと今宵を/1973)

発売:ワーナーミュージック・ジャパン
品番:WQCP-1341/5 (5CD)
税込価格¥10,500
解説・歌詞・対訳付き(読みやすい大きな文字)

<販売ルート>
アマゾン ジャパン
ワーナーミュージック・ダイレクト

今回は当時の国内盤LPの仕様により近付けて復刻させるために、Wジャケット、LPジャケット裏面の日本語解説等も当時のまま再現しています。

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1964年に弱冠16歳でデビューと同時に世界を席巻するヒット曲を放って来たオーラが20代半ばとなり、よりアーティスティックな境地を開拓していた頃の作品群を中心にピックアップされており、子供向きの歌集、フォルクローレ、パルチザン伝承歌、イタリア大衆歌謡のオーラ流カヴァー、19世紀の舞踏曲リショ(Emilia-Romagna州起源)のジャンルに果敢に挑戦し、特にフォルクローレ、パルチザン、リショの3作は、イタリアで新たな成功と評価を得て、ジリオラ・チンクェッティが単なるアイドル歌手という枠から大きく飛躍する事になりました。

なお、今回も歌詞・対訳監修を当Piccola RADIO-ITALIAのYoshioAntonioが担当いたしました。日本盤LP時代の歌詞・対訳を叩き台に補足する事を予定していたのですが、歌詞と原曲の不一致、対訳の漏れ等がかなりあったため、かなり全面的な見直しとなりました。

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『Stasera ballo il liscio(邦題:小雨降る径〜ジリオラ・チンクェッティと今宵を)』では、そのテーマ上、かなり肉感的な表現が多いのですが、1970年当初の時代背景なのか、日本ではあくまでも清純派アイドルとしてのイメージを保ちたかったのか判りませんが、その肉感的な部分がほとんど訳されていませんでしたし、『Cantando con gli amici(邦題:ジリオラ・チンクェッティ高原に歌う)』や『Su e giu per le montagne(邦題:故郷の山に歌う)』といったフォルクローレ、パルチザン作品集では、歌詞が方言だったり、イタリア語ではなかったりしたことと、その歌が生まれた時代背景や、その歌詞に込められた意図や想いを知らなければ解釈できない作品が多々あったことでかなり難航しました。

筆者個人としては、特にフォルクローレやパルチザン伝承歌の対訳をしながら、理不尽な時代に生きた人々の切ない願いに心震わせ、原稿を濡らしてしまいかねないほど、涙を禁じえなかったことを告白します。

オーラファンにはもちろんのこと、全てのイタリア音楽ファン、イタリア文化の研究家・愛好家の方々に自信を持ってお薦めいたします。