その2はコチラ
http://piccola-radio-italia.com/archives/52007579.html


第2部 /15:30-17:30 イタリアPOPSを一緒に歌ってみましょう

日本人にも歌い易いイタリアPOPSの楽曲を覚えて、皆で歌って、楽しみ・覚えましょう!というコーナーです。

ItaliaPopsSpecial2012-Parte2

イタリアPOPSの中には、耳で覚えていつしか鼻歌を歌っていたり、自然に耳が覚えたフレーズを口ずさんでしまっているような、思わず歌ってしまう楽曲が多いのが魅力の一つだと思います。

ただ黙って聴いているだけよりも、歌うことで楽しみや味わいが倍増する楽曲を予め選んでおき、まずは原曲を聴いて覚え、原曲に合わせて何回か歌ってみて、最終的に参加者全員でカラオケで歌ってみる、というスタイルにしたので、初心者の方でも楽しめたようです。

参加者の方からは、『イタリア語も初心者だし、聴いたことがない歌ばかりだったにも関らず、なんとなく歌えてしまえたし、何よりも歌って楽しかった!』という感想が寄せられました!

※当日配布した歌詞カードのPDF版はコチラからダウンロードできます。
http://piccola-radio-italia.com/ItalPOPSSpecial2012.pdf


1曲目はNina Zilli(ニーナ・ズィッリ/32歳/Piacenza出身)が歌った"50 mila(5万)"(2010年作品)。モータウン調の楽曲ですが、2010年の新曲でNina Zilli自身が書いた楽曲です。

Nina Zilli

日本でも2011年イタリア映画祭で公開され、その後一般上映されると大ヒット・ロングラン公演となったイタリア映画『あしたのパスタはアルデンテ(原題:Mine vaganti)』(2010年作品)の主題歌にも抜擢され、劇中で主人公にも口ずさまれるほど、作品の中で重要な役割を果たした楽曲です。

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なお、同映画の日本盤DVDもリリースされました!

※映画作品と楽曲の詳細情報はコチラ
http://piccola-radio-italia.com/archives/51930430.html

※当サイトでのNina Zilliの紹介記事はコチラ
http://piccola-radio-italia.com/tag/Nina_Zilli


2曲目は、Malika Ayane(マリカ・アヤーヌ/28歳/Milano出身のモロッコ系イタリア人)が2010年にカヴァーした楽曲"La prima cosa bella(はじめての大切なもの)"。原曲は1970年のサンレモ音楽祭で作者のNicola Di Bari(ニコラ・ディ・バリ)自身が歌った楽曲です。

Malika Ayane

上記ビデオクリップに差し込まれている映像は、同名のイタリア映画『La prima cosa bella(はじめての大切なもの)』(2010年作品)からの映像。この楽曲は同映画の主題歌としてだけでなく、映画タイトルにも流用され、事あるごとに登場人物たちが口ずさむ重要な役割を果たしました。なお、同映画はイタリア映画祭2011で上映されました。

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※映画作品と楽曲の詳細情報はコチラ
http://piccola-radio-italia.com/archives/51929923.html

※当サイトでのMalika Ayaneの紹介記事はコチラ
http://piccola-radio-italia.com/tag/Malika_Ayane


3曲目はElisa(エリーザ/35歳/Monfarcone出身)が2003年にカヴァーした楽曲"Almeno tu nell'universo(宇宙の中で少なくともあなたは)"。Mia Martini(ミア・マルティーニ)が1989年に歌ったものがオリジナル。

Elisa

この楽曲も、ビデオクリップに差し込まれている映像から推察できる通り、イタリア映画『Ricordati di me(邦題:私のことを覚えていて/英題:Remember me)』(2003年作品)からの映像。

同映画のサントラには多くの歌が使われていますが、このElisaが歌った楽曲はメインとして採用されています。

同映画はGabriele Muccino(ガブリエレ・ムッチーノ)監督作品。イタリア映画祭2005で日本でも上映されました。

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※当サイトでのElisaの紹介記事はコチラ
http://piccola-radio-italia.com/tag/Elisa


4曲目は、Pooh(プー/1966年結成)の1977年のヒット曲"Dammi solo un minuto(僕に1分だけおくれ/邦題:ひと吹きの夢)。

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Poohのライヴで恒例の、『観客もステージと一体となって歌う』のを、2012年春の待望の初来日公演でも実現するための予習コーナーも兼ねています。

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※フライヤーのPDFはコチラからダウンロードできます。
http://piccola-radio-italia.com/ItaloProgFes2012Primavera.pdf

※来日情報は詳しくはこちら
http://piccola-radio-italia.com/archives/51996077.html

特にライヴでのこの楽曲のパフォーマンスの際、観客にたっぷりと歌わせるのが通例となっています。

恐ろしい事に、Pooh側は最初の1センテンスだけを歌い、最初のブレスから後は観客だけに歌わせるので、ここは皆さんしっかり覚えましょう!

lo so e che è forse meglio ロ・ソ・ケ・エ・フォルセ・メリィオ
ma crederci non voglio マ・クレデルチー・ノン・ヴォリィオ
non c'ero preparato ノン・チェーロ・プレパラート
ci vuole fiato a dirti チ・ヴォーレ・フィアート・ア・ディールティ

※当サイトでのPoohの紹介記事はコチラ
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5曲目は、Gianna Nannini(ジァンナ・ナンニーニ/58歳/Siena出身)がPacificoと共作して歌った"Ogni tanto(時々)"。

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2011年1月11日発売と、1並びの発売日にこだわって発表した話題のアルバム「Io e te(私とあなた)」に収められた楽曲で、アルバム発売に先行して2010年12月3日に発売されました。

※同アルバムは、2011年・年間アルバムチャートの5位にランクインしています。

その話題とは、主に2つの局面があり、ひとつ目は、56歳での妊娠・初産した超高齢出産であったこと。ふたつ目は、自らが同性愛者であることをカミングアウトしていたGianna Nanniniには、全く妊娠のパートナー男性の影が見えなかったこと。

Gianna Nanniniは、いったいどのように妊娠したのでしょうか?

考えられるのは、生殖医療行為による人為的な妊娠・・・・

しかし、生殖に関して厳格なカトリック教会の教義では、自然な生殖に反すること(避妊・中絶・同性愛など)を タブー視 しており、今もなおカトリック協会の影響下にあるイタリア社会では、その考えが根強く残っています。

1970年代以降、中絶や離婚は法律上では認められるようになったものの、生殖医療行為による妊娠は現在も法律上、認められていないのです。

社会論争にまで発展したこの問題に、Giannaは『皆さん、自由や権利というものを急に忘れてしまってるようね。我々の誰もが、したい事を・したい時に・したい相手とする自由と権利を』とだけ回答するに留めています。

※当サイトでのGianna Nanniniの紹介記事はコチラ
http://piccola-radio-italia.com/tag/Gianna_Nannini


6曲目は、Jovanotti(ジォヴァノッティ/46歳/Roma出身)が1997年に自作して歌った"Bella(美しい女性)"。

Jovanotti

ビデオクリップの冒頭に出てくる地下鉄は、Buenos Airesで第二の人生を送っている元・営団地下鉄丸ノ内線の500形車両である、と、鉄道にも詳しい参加者のkazumaさん(POP!ITALIANO)が教えてくれました。

イタリアRAPの父と言われるJovanottiですが、この頃からヴォーカル作品が目立つようになって来て、今では歌モノが中心のアルバム制作にシフトしています・・・が、そこはやはりラッパー。スローな楽曲でさえも言葉数が多くて、とても外国人には歌うのが難しい楽曲が多いのですが、この楽曲"Bella"は、歌い易いJovanotti作品のひとつだと言えるでしょう。

※当サイトでのJovanottiの紹介記事はコチラ
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7曲目は、Andrea Bocelli(アンドレア・ボチェッリ/54歳/Lajatico出身)とGiorgia(ジォルジァ/41歳/Roma出身)の二人が、1995年にリリースした"Vivo per lei(彼女のために生きる)"。

Andrea Bocelli e Giorgia

通称O.R.O.(オーロ)こと、Radio Onda Ovestの3人組グループが同1994年に発表した楽曲ですが、まだブレイク前のこの2人の歌手のデュエット用にと、カンタウトーレのGatto Panceri(ガット・パンチェーリ)が歌詞をつけ直し、世界的なヒットとなりました。

※"Vivo per lei"誕生エピソードはコチラ
http://piccola-radio-italia.com/archives/14800013.html

"Vivo per lei(彼女のために生きる)"というタイトルとなっており、Andreaが歌い始めると、『あぁ、ある女性に恋する男の歌なんだな・・・』と感じさせるのですが、続いてGiorgiaも『私も彼女のために生きてるの』と歌うので、リスナーにはこの『彼女』とは何者なのかが検討が付かなくなります・・・・

そしてエンディングにかなり近い部分の歌詞で、やっとこの『lei(彼女)』という存在が『la musica(音楽)』のことであると判るのです。

なぜなら、『la musica(音楽)』は女性名詞だから、冒頭からずっと『lei(彼女)』と抽象的な言い方で歌っていたんですね。イタリア語のように名詞に性がある言語ならではの擬人的な表現で、この作詞の妙にはお見事といったところです。名詞に性がない日本語や英語では、こういう表現は出来ませんから。

※当サイトでのAndrea Bocelliの紹介記事はコチラ
http://piccola-radio-italia.com/tag/Andrea_Bocelli

※当サイトでのGiorgiaの紹介記事はコチラ
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歌うコーナー最後の楽曲は、Lucio Dalla(ルチォ・ダッラ/1943-2012/68歳没/Bologna出身)が1978年に発表した"L'anno che verrà(やって来る年)"。

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もちろんこれは、2012年3月1日に急逝した偉大なカンタウトーレLucio Dallaを忍ぶ意味と、イタリアで新年を迎える際の定番曲であるこの曲が、4月から新年度を迎える我が国の時期としてはタイミングが合うからでもあります。

※Lucio Dallaの訃報についての紹介記事はコチラ
http://piccola-radio-italia.com/archives/52001543.html

旧年中には何かしら上手く行かないことがあったけれども、
TVでは来年は変革の年になるって言ってるので、
みんな楽しみに待っているんだ!

クリスマスが3回あったり、
一日中がお祭りだったりで、
キリストさまも十字架から降りて来ちゃうかも

皆が思い思いに愛しあったり
神父様だって結婚してしまうかも
ま、それなりの年齢じゃなきゃダメだけどね

といった不安のない明るい未来を歌い、新しい年を迎える際の意気込みとしては非常に適切であるところが、この楽曲が持つ永遠の力だと思います。

※当サイトでのLucio Dallaの紹介記事はコチラ
http://piccola-radio-italia.com/tag/Lucio_Dalla


さて、歌うコーナーはこれで終わったのですが、最後に声だけでなく、全身でイタリア音楽を体感してみましょう!ということで、シメとして『Balliamo insieme!(一緒に踊ってみましょう)』!

選んだ楽曲はClaudio Cecchetto(クラウディオ・チェッケット/60歳/Venezia近郊出身)が1981年にリリースした"Gioca jouer(ジォーカ・ジュエ)"

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1970年代のイタリア経済の破綻以来、存続の危機に苛まれていたサンレモ音楽祭を見事に救い出し、後に『La rinascita di Sanremo(サンレモの復興)』と称される事となる1981年のサンレモ音楽祭で総合司会に大抜擢された音楽業界人Claudio Cecchettoが、サンレモ音楽祭の舞台で披露した、大傑作のダンス曲です。

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Dormire 眠る
Salutare あいさつする
Autostop ヒッチハイク
Starnuto くしゃみ
Camminare 歩く
Nuotare 泳ぐ
Sciare スキーする
Spray スプレー
Macho マッチョ
Clacson クラクション
Campana 釣り鐘
Okey オッケー
Baciare キスする
Capelli 髪の毛
Saluti あいさつ
Superman スーパーマン

イタリア語の動詞の原形が連呼されるのに従って、その動作をする、という最低限のルールしか存在しないこのダンス遊びは、イタリア国内だけでなく、世界的に大ブレイクを果たしました。(G7国家の中で知られていないのは日本だけ、といっても過言ではありません。)

そして昨2011年はこの"Gioca Jouer"誕生30周年記念ということで、YouTube上には世界の至る所で思い思いの動作で"Gioca Jouer"を踊る動画投稿が溢れました。

イタリア文化会館のB2Fのホワイエで、この"Gioca Jouer"を参加者全員で踊って楽しみました。思い思いの動作で全然構わないこのダンスは、いざやってみると、イタリア語の指示で体を動かす楽しみに加え、映像と自分の一体感、会場の参加者との共通体験、そもそも体を動かすことによるアドレナリン効果などが組み合わさって、最高のエンターテインメントとなりました!

※Gioca Jouerの詳細記事はコチラ
http://piccola-radio-italia.com/archives/51952022.html

※当サイトでのClaudio Cecchettoの紹介記事はコチラ
http://piccola-radio-italia.com/tag/Claudio_Cecchetto


注)記事中の歌手の年齢は、記載時点での誕生日の到来を考慮はせず、2012年に達する年齢で表記しています。

次の音楽イベントは月例FESTAとなり、4月21日(土)の開催です。
http://piccola-radio-italia.com/archives/52002115.html