その3はコチラ
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第4部

2月FESTAのフィナーレは、第3部に引き続きRenato Zero(レナート・ゼロ/62歳/Roma出身)。

2010年、Renato Zeroの満60歳を祝う記念事業として行われたコンサートを収録した3枚組DVDセット「Sei Zero(君はゼロ/60歳)」は2011年5月10日に発売され、2011年イタリア年間DVDチャートで見事1位を獲得しました。

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4.5cmの厚みの豪華なBOXに、DVD3枚、分厚いブックレット、15枚のミニポスター、そして印刷とはいえ、Renato Zeroからの4枚の手紙が封書に収められて封入されています。もちろんメモリアル企画だけあって、ロットナンバーが打たれており、筆者の手元にあるのは03373番。

ブックレットはハードカヴァー仕様で、デビュー当時から現在に至るまでもRenato Zeroの軌跡が写真と文章で丁寧に綴られています。

さて、当FESTAではこの見どころ満載の3枚組DVDの中から厳選に厳選を重ねて、最低限紹介すべきセットリストを組んだのですが、それでも約60分の内容となりました。

コンサートでもDVDでもオープニング曲となったのは、Renatoが愛してやまない町を歌った"Roma(ローマ)"。ちょうどこの記念コンサート開催した2010年に発表された楽曲で、Romaの町のイメージスライドをステージ上のスクリーンに大きく投射して披露されました。

1枚目のDVDからもう1曲選んだのは、"Siamo eroi(僕らは英雄)"。1987年に発表のピアノとストリングスで奏でられる楽曲ですが、今回は美しいコーラス隊を引き連れたヴァージョンで披露してくれました。

さて、2枚目のDVDからは、ゲストを迎えた楽曲の中から厳選して2曲を選びました。

ますはAndrea Bocelli(アンドレア・ボチェッリ/54歳/Lajatico出身)との共演で、"Più su(もっと上に)"。1981年にライヴアルバム「Icaro(イカロス)」で初めてライヴヴァージョンとして発表され、同年のシングル盤のB面としてスタジオ録音盤がリリースされたものの、2006年の公式コンピレーションアルバム「Renatissimo」に収録されるまで長らくアルバム未収録&未CD化が続いていた幻の楽曲です。

そして歌い終わった後には、Andrea Bocelliから60歳を迎えたRenato Zeroへのバースデイソングのプレゼントが添えられるおまけ付き。

さらに、「この観衆とこのオーケストラがついてれば、100歳も迎えられるよ」という祝辞も。 

2枚目のDVDからのゲスト歌手パートからは、Rita Pavone(リタ・パヴォーネ/67歳/Torino出身)。

1960年代にイタリア本国で大人気を博したビートの女王Rita Pavoneですが、当時世界的なカンツォーネブームの中で、イタリア本国での人気の高さに比べ、日本での知名度や人気はいまひとつだった感がありました。

往年の彼女のヒット曲のCDすらイタリア本国で入手が難しくなっていただけに、今回Renato Zeroと共演し、当時65歳という年齢を感じさせない、素晴らしいステージを魅せてくれたのは、まさに嬉しい予想外のことでした。

Rita Pavoneの往年のヒット曲を、Renato Zeroと絡みながら披露してくれました。

"Alla mia età(私の年齢で/Ennio Morricone作曲")、大ヒット曲"Come te non c'è nessuno(あなたのような人はいない)"、"Cuore(心)"、"Che m'importa del mondo(世界の何が私と関係あるの/Luis Bacalov作曲)"、"Fortissimo"のメドレー。そして最後にはRenatoの1977年のヒット曲"Mi vendo(私は自分を売る)"をRita Pavoneひとりでカヴァーしたシーン。

さて3枚目のDVDからも引き続きゲストを迎えたステージから。

まずはRaffaella Carrà(ラッファエッラ・カッラ/69歳/Bologna出身)とのデュエットで1978年のヒット曲"Triangolo(三角関係)"

Mario Biondi(マリォ・ビォンディ/41歳/Bari近郊出身)を迎えて、1994年の名曲"Nei giardini che nessuno sa(誰も知らない庭で)"

ここでRenato Zeroひとりのパフォーマンスに戻り、超名作曲"I migliori anni della nostra vita(我が人生最良の年月)"。1995年の作品ですが、現在も同名の人気TV番組が存在するほどイタリアでは有名な楽曲です。

そしてこのDVDの目玉とも言える、数多のゲストアーティストたちの出演シーンをメドレーで繋いだパート。12曲を約15分に集約してDVDに収められていますが、残念ながらインターネット上に映像がろくに挙がっておりませんので、ここではMichele Zarrillo(ミケーレ・ザッリッロ)の出演シーンの映像み貼っておきます。

※当サイトでのMichele Zarrilloの紹介記事はコチラ
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"Figli della guella"/Michele Zarrillo(ミケーレ・ザッリッロ)

この目玉となるゲスト陣のメドレーパートには、以下のアーティストたちのパフォーマンスが収録されています。

"Oltre ogni limite(あらゆる限界を超えて)"/Gigi D'Alessio(ジジ・ダレッスィォ)

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"Fermati(止まれ)"/Avion travel(アヴィォン・トラヴェル)

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"Per non essere così(こうならないように)"/Marco Mengoni(マルコ・メンゴーニ)

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"Gli ex(元カレたち)"/Ron(ロン)

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"Una Miniera(鉱山)"/La Leggenda dei New Trolls(ラ・レッジェンダ・デイ・ニュー・トロルス)

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"Pionieri(先駆者)"/Solisti dell'Accademia di S.Cecilia(サンタ・チェチリア・アカデミーのソリストたち)

"I commedianti(喜劇役者たち)"/Sabrina Ferilli(サブリナ・フェリッリ/朗読)

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"Figli della guella(戦争の子どもたち)"/Michele Zarrillo(ミケーレ・ザッリッロ)

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"Arrendermi mai(決して屈服しないこと)"/Mattia De Luca(マッティア・デ・ルカ)

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"Spalle al muro(壁に肩を=安全)"/Mariella Nava(マリエッラ・ナーヴァ)

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"Ave Maria(アヴェ・マリア)"/Al Bano(アル・バーノ)

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"Arrivederci a Roma(ローマよさようなら)"/Amedeo Minghi(アメデオ・ミンギ)

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基本的にRenato Zeroの楽曲をカヴァーして歌うアーティストばかりですが、例外はNew TrollsとAmedeo Minghi。後者はRomaを歌ったスタンダードナンバーなのですが、不思議なのはNew Trolls。歌った"Una miniera"は彼らのヒット曲であり、Renato Zeroとは縁もゆかりもない楽曲だからです。

しかしながらその出演メンバーは、近年実現していないNew Trolls初期のオリジナルメンバー構成で、Nico Di Paloもしっかりソロパートを歌っている、非常に貴重なシーンとなっています。

New Trolls出演メンバー:
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Vittorio De Scalzi(ヴィットリォ・デ・スカルツィ)
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Nico Di Palo(ニコ・ディ・パーロ)
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Giorgio D'Adamo(ジォルジォ・ダダモ)
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Gianni Belleno(ジァンニ・ベッレーノ)
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※当サイトでのNew Trollsの紹介記事はコチラ
http://piccola-radio-italia.com/tag/New_Trolls

そしてコンサートでもDVDでも最後の収録曲となっているのは、名曲"Il cielo(空)"。Luciano Pavarotti(ルチァーノ・パヴァロッティ)、Mina(ミーナ)、New Trolls(ニュー・トロルス)らの大物にカヴァーされるなど、既に充分な有名な楽曲となったこの楽曲ですが、Renato Zeroがまだ派手なルックスと芸風で売っていた1977年に発表された楽曲である点が特筆するところ。

Sorcini(ソルチーニ/意:ネズミ/Renato Zeroファンの愛称)たちの期待を裏切らず、Renato Zeroはこの曲が生まれた当時を彷彿させる派手な衣装で登場し、この一大スペクタクルの幕を閉じます。

エンディングには、客席の中に居た巨匠Ennio Morricone(エンニオ・モッリコーネ/日本語表記:エンニオ・モリコーネ/84歳/Roma出身)を誇らしげに紹介するシーンも収録されています。

※当サイトでのRenato Zeroの紹介記事はコチラ
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注)記事中の歌手の年齢は、記載時点での誕生日の到来を考慮はせず、2012年に達する年齢で表記しています。

次回3月FESTAは、3月10日(土)の開催予定です。