その3はコチラ
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第4部

8月FESTA最終章はいつものように、ひとりのアーティストの白熱のライヴステージにスポットを当てて紹介しました。

今回はEdoardo Bennato(エドアルド・ベンナート/62歳/Napoli出身)の2010年9月10日にMilanoのOfficine Meccaniche(オッフィチーネ・メッカニケ/意:組み立て工房)で行われたライブをシュートしたCD+DVDの2枚組アルバム「MTV Classic Storytellers」(2010)から。
タイトルが示す通り、MTVの企画であり、MTVイタリアで放映もされました。

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2歳上の兄Eugenio Bennato(エウジェニオ・ベンナート)と共に1960年代中頃から芸能活動を始め、1970年代にRockスタイルのカンタウトーレとしてブレイクしたEdoardo Bennatoは、ギター、ハーモニカ、カズーの他、タンバリンやキックドラムなどを駆使して、独りでステージングを行える『uomo orchestra(意:独りバンド)』スタイルの第一人者として一目を置かれる存在となります。また、おとぎ話を題材にしたコンセプトアルバムや楽曲の制作(ピーターパン、ピノッキオ、ハーメルンの笛吹き男、バベルの塔、ターザンなど)でも大きな評価を受けることになります。

※兄Eugenioは民族音楽の分野の中で活躍し、同分野の第一人者となります。弟Eugenioの初期のアルバムでも楽曲の共作&演奏でバックアップしています。

※当サイトでのEdoardo Bennatoの紹介記事はコチラ
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ライヴの口火を切るのは、自身のカンタウトーレとしての指針を二人称で歌いあげる"Cantautore(カンタウトーレ/意:シンガーソングライター)"。アルバム「La torre di Babele(バベルの塔)」(1976)に収められていた楽曲で、Edoardoの代表作のひとつ。

2曲目は、Edoardoの『uomo orchestra(意:ひとりバンド)』の妙技が拝める"Wannamarkilibera"。キックドラムを踏みながらギターに歌にと、芸達者なステージングを楽しませてくれます。アルバム「Le vie del rock sono infinite(ロックの道は果てしない)」(2010)に収められていた楽曲。ここでは公式videoclipで。

さて、このライヴアルバム「MTV Classic Storytellers」(2010)には、見どころのひとつとして、多彩なゲスト出演による共演があります。

まずは、若手POP PUNKバンドFinley(フィンリー)をゲストに迎えた、"Rinnegato(背教者)"。Edoardoがソロデビューしたアルバム「Non farti cadere le braccia(自分をがっかりさせるな)」(1973)に収められていた楽曲。親子ほどの年齢差があるFinley達に交じっても全く見劣りしない若々しい風貌とRockスピリッツ溢れるEdoardoのパフォーマンスが見事。

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2人目のゲストは、Giuliano Palma & The Bluebeaters(ジゥリアーノ・パルマ&ザ・ブルービーターズ)。Giuliano Palma(ジゥリアーノ・パルマ/46歳/Milano出身)は、『The King』の異名を取るイタリアファンク界のスター(元Casino Royale)。

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スカ&ファンク系の彼らと共演する曲は、"È stata tua la colpa(お前のせいだった)"。ピノッキオを題材にした有名なコンセプトアルバム「Burattino senza fili(糸のない操り人形)」(1977)に収められていた楽曲。

教科書を売って人形芝居を見に行ったのは、お前のせいさ・・・などと『ピノッキオの冒険』からの逸話を引用しながらも、しがらみの中で生きる人間に語りかける普遍的なメッセージソングとも解釈できる歌。

3人目のゲストは、トランペット奏者のカンタウトーレRoy Paci(ロイ・パーチ/42歳/Siracusa近郊出身)を迎えての"Un giorno credi(ある日 君は信じるよ)"。1stアルバム「Non farti cadere le braccia(自分をがっかりさせるな)」(1973)に収められていた楽曲。

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再びEdoardoのソロステージに戻り、"L'isola che non c'è(存在しない島)"。ピーターパンを題材にした有名なコンセプトアルバム「Sono solo canzonette(それは小唄に過ぎない)」(1980)に収められていた楽曲。物語の中に登場するネヴァーランドの事を歌っています。ここでは別のライヴ映像を貼っておきます。

※追記
上記楽曲は、日本でも公開されたイタリア映画「Si può fare / やればできるさ / 邦題:人生、ここにあり」(2008年作品)の劇中でも、ストーリーと主題に絡む重要な楽曲として大きくフィーチュアされていました。

『non può esistere un'isola che non c'è (存在しない島なんて存在し得ない)』という歌のメッセージが映画のストーリーと絡んで、→そんな島なんて存在しないと思いこんでいると見えない→やろうと思いさえすればやれる→やればできるさ、と映画の原題に繋がるというサイコーの演出でした!

4人目のゲストはMorgan(モルガン/39歳/Monza e Brianza近郊出身)を迎えて、軽快なRockナンバー"Perché(なぜ)"。アルバム「Le ragazze fanno grandi sogni(女の子たちは大きな夢をみる)」(1995)に収められていた楽曲ですが、今回のアルバムからこのMorganとのデュエット版が新たにシングルカットされました。

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ライヴのオオトリを務めた楽曲は、やはりMorganとの共演で"Lo show finisce qua(ショウはここで終わる)"。アルバム「È arrivato un bastimento(貨物船がやって来た)」(1983)に収められていた楽曲。


注)記事中の歌手の年齢は、記載時点での誕生日の到来を考慮はせず、2011年に達する年齢で表記しています。

次回9月FESTAは、9月10日(土)の開催予定です。