その2はコチラ
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第3部

第3部は避暑効果がありそうな落ち着いたライヴを2組。

まずは2009年に日本盤が相次いでリリースされたカンタウトーレJoe Barbieri(ジョー・バルビエリ/38歳/Napoli出身)。

Joe Barbieriは、Pino Daniele(ピーノ・ダニエレ)のプロデュースで1993年にデビューし、翌1994年にはサンレモ音楽祭新人部門に出場していたことがありますが、この頃の彼の作風は、普通の若手カンタウトーレ風のPOPSでした。

2003年に30歳になるのを機に、自身のレーベル『Microcosmo Dischi(意:小宇宙ディスク)』を設立。自身の初期の頃の楽曲をギター弾き語りのシンプルなヴァージョンで再録音したアルバム「Fuori Catalogo(カタログ外)」を限定発売しました。

そして翌2004年になると、これまでの作風と歌い方を一新し、意欲作「In Parole Povere(乏しい言葉で/邦題:素直な気持ちで)」(2004)をリリース。2009年に後付けでリリースされた日本盤には、2009年録音のボーナストラックが1曲追加されています。

Joe Barbieri/In Parole Povere 素直な気持ちで(2004/2009)
レビュー:先日発売された’04年に輸入盤で&FMで大きな話題となったジョー・バルビエリの大傑作盤を緊急発売!ボーナストラックとしてなんと最新録音も1曲収録!夏の休日、昼寝の友に最適な1枚となっています。
取扱店:HMV, Amazon Japan, iTunesストアJapan
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そして2009年には、新路線での第2作目となる上記アルバム「Maison Maravilha(素晴らしい家/邦題:夢のような家で、君と」(2009)をリリース。ブラジル音楽風の表現者としてさらに注目を集めるようになりました。

Joe Barbieri/Maison Maravilha 夢のような家で、君と(2009)
レビュー:”もしカエターノ・ヴェローゾがイタリアで生まれていたら・・・” 静かで、やさしく、少しメランコリックな、ひたすら美しいサウンド。 前作『in Parole Povere』で日本中のボサノヴァ&ジャズ・ファンの間で話題となったジョー・バルビエリ。洗練されたボサノヴァ&ジャズ・テイスト、つぶやくような優しい声、ピアノとギター、フリューゲルホルンとストリングス(絶品!)が醸成する静かで穏やかなサウンド
取扱店:HMV, Amazon Japan, iTunesストアJapan
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この「Maison Maravilha(素晴らしい家/邦題:夢のような家で、君と」(2009)が大好評を博したのを受け、2010年にはライブCD+DVD「Maison Maravilha viva(素晴らしい家 ライヴ)」(2010)を発表(現時点では日本盤未発売)しています。

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7月FESTAでは、もちろんこのJoe Barbieri初のライブであり、初の映像作品である「Maison Maravilha」(2009)のDVDを楽しんでいただきました。

"Lacrime di coccodrillo(ワニの涙)"は、「Maison Maravilha(素晴らしい家/邦題:夢のような家で、君と」(2009)に収録された、とろけるようなボッサナンバー。

2曲目は、「In Parole Povere(乏しい言葉で/邦題:素直な気持ちで)」(2004)に収録されていた"Pura Ambra(清純なアンブラ/邦題:無垢の琥珀)"。Ambraとは琥珀のことですが、同時に一般的な女性の名前でもあるので、ダブルミーニング的に使われているようです。アルバム収録時と同様、盟友Mario Venuti(マリォ・ヴェヌーティ/48歳/Siracusa出身)を迎えてのライブステージ。

※当サイトでのMario Venutiの紹介記事はコチラ
http://piccola-radio-italia.com/tag/Mario_Venuti

Joe Barbieriの最後の曲は、ライヴDVDでも最後に収録されている"Wanda[stai seria con la faccia] (ワンダ[君は気難しい顔をして])。

「Maison Maravilha(素晴らしい家/邦題:夢のような家で、君と」(2009)に収録された楽曲で、名匠Paolo Conte(パオロ・コンテ)のカヴァー作品。アクの強いPaolo Conteのオリジナル曲に比べると、Joe Barbieriのカヴァーは彼らしい、サラっとした耳触りの良い作品に仕上がっています。

自身のレーベル『Microcosmo Dischi』のクレジットで発表されているvideoclipは、ファミリー総出演のアマチュアテイストの作品ですが、エンディングにはJoe Barbieri自身も出演し、人間らしい温もりが愛おしく感じられる映像作品です。


次の避暑効果が高いライブ作品は、Elisa(エリーザ/34歳/Monfarcone出身)のCD+DVD「Ivy(アイヴィー)」(2010)から。

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2010年11月30日にリリースされたこのアルバム「Ivy」は、自身の過去の曲を中心にアコースティックアレンジで再録音したプロジェクトもの。

そのアコースティック感を表現すると同時に、オーガニック感も含めて、Trentinoの森林でのライブ映像とアルバム収録のスタジオ映像をミックスしたドキュメンタリー映像作品をDVDに収録しています。

7月FESTAでは、映像から涼を得る事を目論み、このDVDの森林ライブ映像から紹介いたしました。

1曲目は、プラティナディスクを勝ち取った大ヒットシングル曲"Ti vorrei sollevare(私はあなたを高めたい)"。2009年10月にリリースしたオリジナルでは、Negramaro(ネグラマーロ)のGiuliano Sangiorgi(ジゥリァーノ・サンジォルジ)とのデュエットでしたが、Ivyプロジェクトではアコーステックアレンジでの独唱。

そして"Gli ostacoli del cuore(心の障壁)"。2006年にリリースしたオリジナルでは、Ligabueとのデュエットでしたが、Ivyプロジェクトではもちろん、アコーステックアレンジでの独唱。

そしてElisa自身のペンによるイタリア語曲を2曲続けて。"Una poesia anche per te[Life goes on](あなたにも一遍の詩を[人生は続いて行く])(2005年作品)は、自身の祖母に捧げた作品。

そして"Qualcosa che non c'è(存在しない何か)"(2007年作品)。DVD作品の中では、2009年10月22日に生まれた自身の娘Emma Cecile(エンマ・チェチーレ)と触れ合う微笑ましいシーンも収録されています。


※日本のiTunesストアでダウンロード購入可能です。
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※当サイトでのElisaの紹介記事はコチラ
http://piccola-radio-italia.com/tag/Elisa


注)記事中の歌手の年齢は、記載時点での誕生日の到来を考慮はせず、2011年に達する年齢で表記しています。

Continua alla prossima puntata.(続く)