その2はコチラ
http://piccola-radio-italia.com/archives/51929923.html


第3部

サンレモ音楽祭2011で準優勝したModà(モダー/2003年Milanoにて結成)が、2011年2月16日にリリースしたアルバム「Viva i romantici(万歳、ロマン主義者たち)」(2011)は、発売後2ヶ月に渡ってアルバムチャートの首位に輝き続けるという快挙を見せ、すでにプラティナディスクを獲得。現時点で同年のサンレモ出場組の中で最もセールス的に成功を収めている事となっています。

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前作から3年ぶりのアルバムとなることで、2009年夏のシングル曲"Timida(恥ずかしがり屋さん)"以降のアルバム未収録だったシングル3曲とサンレモ音楽祭2011曲"Arriverà(やって来るよ)"が収録された待望のアルバムだったと言えるでしょう。

※当サイトでのサンレモ音楽祭2011の紹介記事はコチラ
http://piccola-radio-italia.com/archives/51910103.html

5月FESTA第3部では、このアルバム未収録だったシングル曲のうち、2010年のイタリア年間シングルチャートで第3位に輝いた"Sono già solo(僕はもう独りぼっち)"(2010年3月12日発売)と、同チャート8位の"La notte(夜)"(2010年10月8日発売)の2曲を紹介いたしました。



なお日本のiTunesストアで、楽曲もvideoclipも購入可能です。

[楽曲]

[videoclip]

このオリジナルアルバム発売の4か月前となる2010年10月26日には、Modà初のベストアルバム「Le origini(起源)"をリリースしており、こちらもアルバムチャートの13位に入りゴールドディスクを獲得しています。

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5月FESTA第3部Modàコーナーの後半は、上記ベストアルバム付属のDVDから、2004年のヒット曲を3曲紹介しました。

"Dimmi che non hai paura(恐れていないと僕に言ってくれ)"をライブ映像で、"Ti amo veramente(本当に君を愛しているよ)"をvideoclipで、"Nuvole di rock(ロックの雲)"をライブ映像でご覧いただきました。






3曲ともサビ部分を思わず一緒に口ずさんでしまいたくなるイタリアらしいメロディ溢れる楽曲ですね。このベストアルバム「Le origini」の収録曲は全般に渡ってこうしたメロディアスなModàの魅力的な楽曲が詰まっていますので、初めてModàを聴き始める際に最適のアルバムです。


さて、ここで5月FESTA第2部に続いて再び、『イタリア映画祭2011』で上映された作品で、イタリアPOPSネタの映画について紹介して行きましょう。

『イタリア映画祭2011』は、2010年にイタリアで封切られたイタリア映画作品が対象でしたが、唯一、2001年作品が上映されました。それが『L'ultimo bacio(最後のキス)』(2001)でした。

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本作品は『David di Donatello2001』(イタリアのアカデミー賞に相当)で作品賞他、複数部門賞を獲得した作品で、イタリアは元よりヨーロッパ中で商業的成功を収め、2006年にはアメリカで『The last kiss』としてリメイクもされた、Gabiriele Muccino(ガブリエレ・ムッチーノ)監督の出世作。

Muccino監督は、同2006年に『The pursuit of happyness(幸せのちから)』でハリウッド進出も果たしています。

幼なじみの5人の男たちは、30歳を少し過ぎた今も大人になりきれないピーターパン症候群そのもの。

妻子持ちながら逃亡願望を持つ男、結婚間近の男、婚約者が妊娠しても結婚するつもりのない男、昔の恋人への未練が断ち切れない男、頻繁に交際相手を変える地に足のつかない男の5人の、様々な愛の形と周囲の人物たちとの葛藤を丁寧に描いた作品。

婚約者が妊娠したというのに、友人の結婚式で出逢った女子高生と恋に落ちるCarlo(カルロ)とその婚約者Giulia(ジュリア)を主軸に据え、その娘の若さに嫉妬する母親の青春回帰行動も重ねた描写も見事でした。

そしてこの映画と同名の主題歌を自作して歌っているのが、カンタウトリーチェのCarmen Consoli(カルメン・コンソリ/当時26歳/現37歳/Catania出身)です。

映画の公開年の前年2000年に発表されている曲(制作は1999年らしい)なので、映画より楽曲が先か、映画制作と同時進行で作られた楽曲だと思います。楽曲のvideoclipには、劇中と同じカットの中にCarmen Consoliが入り込む形の映像に仕上がっています。

このvideoclipは、日本のiTunesストアで購入可能です。

この楽曲"L'ultimo Bacio"は、故Domenico Modugno(ドメニコ・モドゥーニョ)の世界的な大ヒット曲"Piove(雨が降る/邦題:チャオ・チャオ・バンビーナ)"の歌詞の一部を引用している歌詞も特筆するところ。

Carmen Consoli自身も、頻繁に交際相手を変える地に足のつかない男Alberto(アルベルト)の日替わり相手の一人として、映画作品中にカメオ出演しています。

※当サイトでのCarmen Consoliの紹介記事はコチラ
http://piccola-radio-italia.com/tag/Carmen_Consoli

ちなみにこのドレッドヘアが特徴的なAlberto役を務めたMarco Cocci(マルコ・コッチ)も本業はミュージシャンで、ファンクバンドのMalfunk(マルファンク)のヴォーカリストです。


そして前出の映画『L'ultimo bacio(最後のキス)』の約10年後を描いた続編に当たるのが『Baciami ancora(もう一度キスを)』(2010)。

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すっかりイタリアを代表する名監督に成長したGabiriele Muccino(ガブリエレ・ムッチーノ)監督が再びメガホンを取り、ピーターパン症候群の5人の男たちもそのままのキャストで配役されています。
5人の俳優たちの中には、この10年ですっかり人気俳優に成長したStefano Accorsi(ステファノ・アッコルスィ)、Pierfrancesco Favino(ピエルフランチェスコ・ファヴィーノ)、Claudio Santamaria(クラウディオ・サンタマリア)らが。当然のように『David di Donatello賞2011』のDavid giovane賞・他の複数賞を獲得しています。

アラフォー世代になっても相変わらずピーターパン症候群が抜けない男たちには、10年前よりも背負うものが多くなった分だけ、厳しい試練に直面する事が多くなり、前作同様に様々な愛の形を描きながらも、さらに人生そのものを考えさせる作品に昇華していると言えるでしょう。

映画作品のトレーラーの後半に流れるのは、映画と同名の楽曲"Baciami ancora(もう一度キスを)"で、自作して歌っているのは、イタリアRAPの始祖と称されるJovanotti(ジォヴァノッティ/45歳/Roma出身)。

その楽曲は、Jovanottiのアルバムには収録されておらず、現在のところシングル盤を入手するしかありません。

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シングル盤には、オリジナルヴァージョンを含む4ヴァージョンが収録されており、美麗な秀作videoclipが収録されています。このvideoclipは、主要登場人物オール出演の撮り下ろしの豪華版!

決してハッピーエンドではない映画作品とは異なり、主要登場人物全員が微笑み、幸せそうなのが素晴らしい映像作品に仕上がっています。映画作品を観終わった後には、ぜひこのvideoclipを観て、映画作品とは異なるエンディングを想像してみるのも楽しいですよ。

このJovanottiによる主題歌"Baciami ancora"は、『David di Donatello賞2011』のオリジナル曲賞を受賞しただけでなく、2010年イタリア年間シングルチャートの第1位に輝いています。

※当サイトでのJovanottiの紹介記事はコチラ
http://piccola-radio-italia.com/tag/Jovanotti

また、日本のiTunesストアでは、iPhone/iPod Touch用の無料アプリとして映画『Baciami ancora』アプリがダウンロードできます。映画情報閲覧の他、YouTubeの関連動画にジャンプできる機能がついています。おまけとして前作『L'ultimo bacio(最後のキス)』の作品情報閲覧機能も。  

[iPhone/iPod Touch用無料アプリ]


上記Gabriele Muccinoのシリーズ2作品どちらにも、劇中にさり気なくMina(ミーナ)とOrnella Vanoni(オルネッラ・ヴァノーニ)という大ベテラン女性歌手の楽曲も流れるシーンがありましたね。


注)記事中の歌手の年齢は、記載時点での誕生日の到来を考慮はせず、2011年に達する年齢で表記しています。

Continua alla prossima puntata.(続く)