IMG_7996第72回Festaは、19名の参加者が集まり、東京・亀戸の某所にて5/14(土)に開催されました。参加者の内訳は男性5名 女性14名(うち、初参加者4名)。

まさに『隠れ家』となるプライヴェートなバンケットルームを貸し切り、極上の音楽と夜景を楽しむ、至福のひと時となったかと思います。

集合写真撮影
POP!ITALIANO
kazuma氏


第1部

日本で最も知名度があり、最も日本人ファンが多いイタリア人歌手は、おそらくオーラという愛称で親しまれたGiliola Cinquetti(ジリオラ・チンクエッティ/64歳/Verona出身)でしょう。

イタリアが世界のヒット曲の中心だった1964年に、若干16歳で初出場したサンレモ音楽祭でいきなり優勝するという、まさに時代に予め用意されていたかのようなスター。

日本でも当時はサンレモ音楽祭がNHKで放映されていて、イタリア本国の人気とほぼリアルタイムに多くのオーラファンが生まれ、当時の日本の男の子たち(現在の団塊の世代が中心層でしょうか)は、多かれ少なかれオーラファンだったと言われています。そしてこのオーラファンの誕生が、すでに発生していた「カンツォーネブーム」を大きく押し上げたムーブメントになったといっても過言ではないでしょう。

日本のオーラファンたちを虜にした当時のLPレコードが、紙ジャケットCD5枚組BOXとして復刻され、2011年4月22日に通信販売限定商品として発売になりました。

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なお、原詩と対訳の監修は、当Piccola RADIO-ITALIAのYoshioAntonioが担当いたしました。

また、CDショップTACTOさんでは、2011年4月の売上ランキングの1位に輝いています。
http://tactocd.exblog.jp/15399812/

※該当CD-BOXの紹介記事はコチラ
http://piccola-radio-italia.com/archives/51929351.html

さて、2011年5月FESTAの第1部は、そのCD-BOXの発売を記念して、オーラのミニ特集といたしました。

1曲目は、前出の通り、1964年のサンレモ音楽祭に16歳で初出場するや優勝を勝ち取り、同年のユーロヴィジョンソングコンテストでも優勝に輝いたデビュー曲"Non ho l'età(邦題:夢みる想い)"。

デビューと同時にイタリアを制し、さらに全ヨーロッパを制覇するというのは、過去にも未来にも前例のない大偉業となりました。

FESTAでは、2011年2月よりイタリアのKIOSKルート限定で10週間に渡ってリリースされたDVD集「Sanremo Story 1951-2010」より、まさに当時の映像でご覧いただきました。

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FESTAでは上記の映像に加え、当時のオーラの取材シーンの映像と、64歳を迎える2011年現在のオーラのインタビュー映像を添えてご覧いただきました。

いやぁ〜、とても60歳過ぎには見えない、妖艶な美しさが輝いているオーラでしたね。現在は主にTVレポーターの仕事をしているようです。

この1964年の歴史に残る衝撃的なデビューの翌1965年、オーラは最初の来日公演を果たしてくれています。


さらに翌1966年には、サンレモ音楽祭で2度目の優勝を勝ち取ります。

Mimmo(ミンモ)の愛称で親しまれた偉大なカンタウトーレDomenico Modugno(ドメニコ・モドゥーニョ/Bari近郊出身/1928-1994/66歳没)作の"Dio, come ti amo(邦題:愛は限りなく)"を、Modugno本人とパートナーになって勝ち取った優勝です。

※当サイトでのDomenico Modugnoの紹介記事はコチラ
http://piccola-radio-italia.com/tag/Domenico_Modugno

19歳を迎える年のオーラは、デビュー当時に比べると急に大人っぽく変身を遂げているのが感じられますね。

この"Dio, come ti amo(邦題:愛は限りなく)"の優勝後、早速、同名の映画がオーラ主演で制作され、同年夏に日本でも公開されたというのですから、いかに当時の日本の洋楽シーンがイタリアと直結していたかを感じ取れますよね。

そして1969年のサンレモ音楽祭では、"La pioggia(雨)"を歌い、優勝は逃したものの、大ヒットを記録し、日本でも新たに第二世代のファン層を開拓する事になり、日本でのオーラ人気は揺るぎのない、絶大なものになったようです。
最近では2002年の日本で、TOYOTAヴィッツのCMソングに起用され、リバイバルヒットしたのも記憶に新しいところ。

今回のCD-BOXでは、DISC3として「リサイタル・イン・ジャパン」(1973)がラインナップされ、1972年10月13日の東京・厚生年金ホールにて収録されたあの日の記憶がよみがえる方も多い事でしょう。当時の日本人ファンにしては派手な声援が多く飛び交っているのが目の当たりにでき、当時のオーラ人気を実感できること間違いありません。

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またこのアルバムには、一緒に来日し、オーラとジョイント・コンサートを行っていた先輩スターGianni Morandi(ジァンニ・モランディ/日本語表記:ジャンニ・モランディ/Monghidoro出身/67歳)がギター演奏とデュエットで参加した共演も3曲ほどのメドレーで堪能する事が出来ます。

※当サイトでのGianni Morandiの紹介記事はコチラ
http://piccola-radio-italia.com/tag/Gianni_Morandi

また、このオーラCD-BOXでは、Disc5として世界初のCD化となった「恋よまわれ〜チンクエッティ日本語で歌う」(1972)が収録されています。文字通りアルバム収録の12曲が全部日本語詩で歌われています。


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さてここで、オーラの大ヒット曲は現在のイタリアでも歌い継がれていることを紹介することにしました。

オルタナロックバンドのリードヴォーカル出身ながら、今やイタリアを代表するヴォーカリストに成長を遂げたFrancesco Renga(フランチェスコ・レンガ/43歳/Udine出身)が2009年にリリースしたカヴァーアルバム「Orchestra e voce(オーケストラとヴォーカル)」(2009)から、"Dio, come ti amo(あぁ、なんとあなたを愛していることか/邦題:愛は限りなく)"

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このアルバムには、他にも1960年代のカンツォーネ黄金時代から、"L'Immensità(邦題:涙に咲く花)、"Io che non vivo senza te(邦題:この胸のときめきを)"、"La voce del silenzio(静けさの声)"などが収録されており、黄金時代と現代との掛け橋の役割を良く果たしているアルバムだと思います。ぜひ一聴をお勧めいたします。

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FESTAのリピーターさんからも熱くリクエストを頂いていたので、2010年のアルバム「Un giorno bellissimo(最良の日)」(2010)を紹介する事にしました。ゴールドディスクに輝く秀作アルバムです。

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まずはタイトル曲をPVで。幸せそうな結婚式のシーンと、新郎と新婦を模したクマのぬいぐるみとBarbie人形を使って制作されており、タイトル通り楽しい雰囲気を醸し出しています。

そして第2弾シングル曲となった"Per farti tornare(君に戻って来させるために)"

※当サイトでのFrancesco Rengaの紹介記事はコチラ
http://piccola-radio-italia.com/tag/Francesco_Renga


注)記事中の歌手の年齢は、記載時点での誕生日の到来を考慮はせず、2011年に達する年齢で表記しています。

Continua alla prossima puntata.(続く)