その3はコチラ
http://piccola-radio-italia.com/archives/51909832.html


第4部

第3部に引き続き、サンレモ音楽祭2011特集で、いよいよArtisti部門(ビッグ部門)の上位入賞曲紹介です。

Artisti部門第3位となったのは、Al Bano (アル・バーノ/68歳/Brindisi近郊出身) が歌った"Amanda è libera (アマンダは自由)"。

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Al Banoは、実は第2夜で落選となったものの第3夜の敗者復活戦で蘇り、見事上位3位に食い込むことができました。

楽曲はどこかロシアのポルカを思わせる曲調が特徴的な楽曲で、コーラスをふんだんに採用したアレンジも素敵でした。

Artisti部門第2位に選ばれたのは、Modà con Emma Marrone(モダー・コン・エンマ・マッローネ)が歌った"Arriverà(やって来るよ)" 

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2010年の年間シングルチャートを賑わせたModà(モダー/2003年Milanoで結成)と、同2010年の年間アルバムチャート2位を獲得したEmma Maarrone (エンマ・マッローネ/27歳/Firenze出身)という売れっ子が手を組んで、サンレモの舞台に登場したのですから、これは話題性も人気も抜群でしたね。

※2010年 年間イタリア・ヒットチャートはこちら
http://piccola-radio-italia.com/archives/51903290.html

サンレモ音楽祭終了後のアルバムチャートでは、Modàのアルバムが初登場1位、Emmaのアルバム(既発売アルバムにサンレモ曲を追加したエディション)が5位と、サンレモ出場組の中でTOPクラスのセールスを示しています。

楽曲"Arriverà"は、ModàのヴォーカルKekko(ケッコ)こと、Francesco Silvestre(フランチェスコ・スイルヴェストレ/33歳)とギターのEnrico Zapparoli(エンリコ・ザッパローリ)ら3人で共作しています。

ここではPV映像を貼っておきます。

サンレモ音楽祭第4夜のデュエット編では、なんとあのFrancesco Renga(フランチェスコ・レンガ/43歳/Udine出身)を招いて、3人の人気Rock系ヴォーカリストに寄る歌い回しというさらに贅沢なシーンを拝ませてくれました。


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そして優勝に輝いたのは、Roberto Vecchioni(ロベルト・ヴェッキォーニ/68歳/Monza近郊出身)が自作自演した"Chiamami ancora amore(もういちど僕を愛する人と呼んでくれ)"。

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1973年のサンレモ音楽祭に出場歴があるというものの、それ以来長らく歌手として出場したことが無かったVecchioniが優勝したのですから、これほど目出度いことは無かったと言っても良いでしょう。

ちなみにVecchioniはこれで、イタリア音楽界で3つの重要な賞を全て獲得したことになりました。

Premio Tenco(テンコ賞)を1983年に、Festivalbar優勝が1992年に、そしてサンレモ音楽祭優勝を2011年にと、30年近くに渡って偉大な3つの大賞を勝ち集めたという偉業を達成したのです。

またサンレモ2011では優勝だけでなく、Mia Martini賞(批評家賞)、Golden Share賞(TV・ラジオ報道局賞)といった副賞も独占する事となりました。

優勝の際のコメントには、

『イタリア統一を祝って、歌詞にもそのエッセンスを入れたんだ。
Chiamami ancora amoreとは、愛情に満ち溢れた偉大なイタリア民衆の事を歌っているんだ
特に女性のことだね。女性は男よりもずっと優れているからね。』

『自分の45年に渡る音楽活動の中でこんなチャンスを決して待ち望んでいた訳じゃ無かったんだよ。
でも作家の音楽と民謡(大衆音楽)を一緒に演じることができることが実感できて、
イタリアの音楽が正しい方向に向かっていると感じたよ』

など、小粋なセリフが散りばめられていました。

Roberto Vecchioniは本職が高校教師ながら、カンタウトーレとして活動するという異色の来歴を持っていることから、サンレモ後のメディアには、『Lezione d'amore(愛情の授業)』という、エスプリが効いたタイトルが踊っていました。

そのVecchioniが第4夜のデュエット編で招いたのは、これまた意外な事に世界的な名声を誇るイタリアのロックバンドPFMことPremiata Forneria Marconi(プレミアータ・フォルネリア・マルコーニ)。PFMの頭脳的なアレンジによって、曲の印象がいい意味で異なって感じられたことも優勝に貢献したと考えられます。


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※サンレモ音楽祭2011の結果レポートはこちら
http://piccola-radio-italia.com/archives/51907414.html


注)記事中の歌手の年齢は、記載時点での誕生日の到来を考慮はせず、2011年に達する年齢で表記しています。

次回3月FESTAは、3月27日(日)にイタリア文化会館・東京にて『イタリアPOPSスペシャル』として開催いたします。