その3はコチラ
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第4部

2010年11月4日の奇跡の来日公演を充分楽しむために、Claudio Baglioni(クラウディオ・バリォーニ/59歳/Roma出身)の予習コーナーを設けることにいたしました。

※当サイトでのClaudio Baglioniの紹介記事はコチラ
http://piccola-radio-italia.com/tag/Claudio_Baglioni

FESTAの常連メンバーから、『Baglioniのステージを楽しむのに、必要最低限なヒット曲を押さえておきたい』という声を受けて設けることにしたコーナーです。

今までも来日歌手があるたび、FESTAでは紹介コーナーを設けて来ましたが、きちんとした予習コーナーを別枠で取るのは初めての事。

それだけ長年のイタポファンにとっては、Baglioniの来日は最終目標に近いぐらいの重要なイベントなのです。

確かにBaglioniは40年の活動歴の中で多くのヒット曲を生み出してきましたし、過去のアルバムのほとんどがリピート生産し続けられているうえ、ほとんど値崩れもしていないので、今からBaglioniをチェックする方には、どれから手をつけてよいか判り難いアーティストのひとりと言えるかもしれません。

来日ステージは300人台の収容スペースの小さなホールで行われますが、Baglioniは、通常は巨大スタジアムでコンサートを行えるイタリアでも数少ないビッグアーティストであるという事実を受け止めていただきたく、用意したライブ映像は「Oltre una bellissima notte」。1991年にリリースされたVideoカセットですから、当然廃番となっており、DVD化もされていない貴重なライブ作品です。

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40歳当時の若々しいルックスのBaglioniが、RomaのFlaminioスタジアムに9万人以上を集めて敢行した夢のライヴで、その副タイトルにあるように、『una bellissima notte(美しい一夜)』がぴったりはまる世界が繰り広げられています。

筆者は1970年代からBaglioniに注目してきて、このVideoで初めて動くBaglioniを見たこともあり、とても深く感動した思い出があるライブ映像になります。

まだ昼の陽光が残る夕刻の明るさの中でライブが始まります。

白いドレスシャツに黒のスラックス姿という飾り気のない衣装ながら、それが逆にすごくサマになった究極のカッコよさを感じさせるBaglioni。ギターにはこの後の20年もずっとBaglioniを支え続けるお馴染みのバンドマスターのPaolo Gianolio(パオロ・ジァノリォ)。

そして始まるのは"Strada facendo(道行きながら)"1981年に作られたこの楽曲は、Baglioniのコンサートではほぼ必ずと言っていいほど歌われるテーマソングの様な楽曲ですので、きっと日本のステージでも披露してくれることでしょう。

ここでは楽曲発表時のの1981年の映像を貼っておきます。

そして”E tu come stai(君は元気かい?)"(1978)、数ある1970年代のBaglioniのヒット曲の中に間違いなく数えられる楽曲です。

ファンにはその曲誕生のエピソードと共に記憶に刻みつけられている楽曲"Avrai(君は持つだろう)"。1982年にBaglioniが息子の誕生を記念して書いた楽曲で、もちろんライブではおなじみの楽曲。

というか、発売当時のシングル盤のみでしかスタジオ録音盤が流通しなかったため、ほとんどのファンが長年ライブテイクでしか聴く事ができなかったという逸話付きの楽曲。(2006年のベスト盤「Tutti quiに初めてCD化されて収録され、ファンの悩みはようやく解消されました)

1982年にこの曲を捧げられた愛息Giovanni Baglioni(ジォヴァンニ・バリォーニ)も28歳の青年に成長し、今では凄腕のギタリストとして活躍しています。2003年のBaglioniのツアーTour Stadiでは、父と共演も果たしています。

そして若干24歳の時に書いた、哀愁に満ちた重厚感たっぷりの大作"Poster(ポスター)"(1975)。生まれながらにして名曲の風情を湛えたこの楽曲は、後に女王Minaにもカバーされて、名実ともに名曲になったと言えるでしょう。
ここでは発表当時1975年の映像を貼っておきます。

ちょうどこの1991年のTourのタイトルとなったアルバム「Oltre」(1990)に収められていた究極のバラードが"Mille giorni di te e di me(君と僕の千の日々)"(1990)

ここでは2007年WMAでの映像を貼っておきます。

そして7月FESTAのエンディングは1970年代のヒット曲のメドレーで、"E tu(そして君)"(1974)、"Questo piccolo grande amore(このはかなく大きな愛)"(1972)、"Porta Portese(ポルテーゼ門)"(1972)の3曲。

ここでは"E tu(そして君)"は1974年当時の映像、"Questo piccolo grande amore(このはかなく大きな愛)"はOltreのツアー映像、"Porta Portese(ポルテーゼ門)"は、2010年の「Q.P.G.A.」版を貼っておきます。

Oltreツアー映像の"Porta Portese"では、会場の中で輪になって踊りだす観客たちも現れ、Baglioniら演奏者側もノリノリで、エンディングのサビの繰り返しを、レゲエ風、タンゴ風・・・など様々なアレンジで演奏し、終わったかと思えばまた始まり、ストップしてはまたスタートと、『Mamma mia!』と半分あきれながらも思いっきり楽しみ、9万人の観客とステージが一体化している様子が映像越しにもヒシヒシと感じられる最高のライブになっています。

日本のステージでもこんな楽しくて思い出に残る雰囲気が再現されれば嬉しいですね。


注)記事中の歌手の年齢は、記載時点での誕生日の到来を考慮はせず、2010年に達する年齢で表記しています。

次回8月FESTAは、8月21日(土)の開催予定です。