その1はコチラ


第2部

第1部とはガラリと変わり、第2部はバンドサウンドものを中心にラインナップ。

最初はLe Vibrazioni(レ・ヴィブラツィォーニ/1999〜/Milanoにて結成)の5枚目のアルバム(オリジナルアルバムとしては4枚目)「Le strade del tempo(時の道々)」(2010)を紹介しました。

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アルバムに先駆けて2009年12月に先行リリースされたシングル曲"Respiro(吐息)"をTVライブの映像で。イントロのピアノのノスタルジックなフレーズが雰囲気充分ですね。

インタビューでフロントマンのFrancesco Sarcina(フランチェスコ・サルチナ/34歳)が答えているのは、3年ぶりのオリジナルアルバムであり、その間自分の子供が生まれたことや、3年間で500本のライブを行ったことなどを語っています。『Hiroshima di Torino(イロシマ・ディ・トリノ/トリノのヒロシマ)』という、日本人としては違和感を覚えるフレーズが飛び交いますが、これはトリノのライブ・スポットの名前。

2曲目は第2弾シングルとなった"Senza indugio(グズグズせずに)"。ライヴ映像でご覧いただきました。冒頭部分から既にLe Vibrazioni節とも言える、彼ららしさが漂う作風で安心して聴いていられます。

Festaでは紹介しなかったのですが、彼らLe Vibrazioniは2010ワールドカップの期間中、イタリア版Sky Sportの公式ソングに選ばれることになり、対象曲となった未発表曲"Invocazioni al cielo(空への祈り)"はシングル化されただけでなく、聴発売アルバム「Le strade del tempo(時の道々)」に封入されました。

つまりアルバム「Le strade del tempo(時の道々)」には、"Invocazioni al cielo(空への祈り)"なしの旧バージョンと、"Invocazioni al cielo(空への祈り)"入りのNewパッケージの2種類が存在しますので、お求めの際はお間違えなく。

※当サイトでのLe Vibrazioniの紹介記事はコチラ
http://piccola-radio-italia.com/tag/Le_Vibrazioni


第2部2組目はBaustelle(バウステッレ/1994〜/Montepulcianoにて結成)の6枚目のアルバム「I mistici dell'Occidente(西洋の神秘主義者たち)」(2010)にスポットを当てました。

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ちなみにBaustelleとは、ドイツ語で『造船所(ドック)』とか『進行中の仕事』を表す言葉から生まれたそうです。メジャーレーベルからアルバムが出たのが2005年なので、とても若いバンドのような印象がありますが、実は1994年から活動するベテランの域に入りつつある芸歴を持っています。

リーダーのFrancesco Bianconi(フランチェスコ・ビアンコーニ/37歳/Montepulciano出身)は、作曲家として他の歌手に良質な楽曲を提供していますので、コンポーザーとしても有名ですね。

Irene Grandi(イレーネ・グランディ)に"Bruci la città"(2007)、"La cometa di Halley"(2010)、Paola Turci(パオラ・トゥルチ)に"La mangiatrice di uomini"(2009)、Noemi(ノエミ)に"Per colpa tua"(2009)などを提供。

Baustelleの特徴と魅力は、何といってもFrancescoの超低音ヴォーカルと、Rachele Bastreghi(ラケーレ・バストレギ)の飾り気のないシンプルな女性ヴォーカルとの掛け合いが楽しいツイン・ボーカルでしょう。2人ともソロ歌手としては成功し難いタイプだと思えるのですが、この2人の声が楽曲の中で重なるとと、なんだかとても存在感を感じさせるのが不思議なところ。

そして楽曲の多彩さも彼らの大きな魅力でしょう。めちゃくちゃPOPな曲がある一方で、シンフォニックで重厚な作品もあり、レトロチックな楽曲もありと、個々の楽曲は多彩なベクトルを放っているものの、アルバムに収録された途端、アルバム全体の統一感が取れているところがさすがです。

Festaでは、最初の第1段シングル曲となった"Gli spietati(無常)"を。確かにシングル向きの楽曲で、耳馴染みの良さとノリの良さを兼ね備えています。 

アルバム「I mistici dell'occidente(西洋の神秘主義者たち)」はヒットチャートの初登場で5位を記録し(イタリア版iTunesストアでは1位)、発売わずか1カ月後にゴールド・ディスクを獲得するヒット作となりました。

インタビューでも語っている通り、大都市でのライブが早々とソールドアウトになるほど、急速に幅広い人気と知名度を獲得することに成功したようです。
また今回のアルバムではインターナショナルなプロデューサーPat McCarthy(MadonnaやU2。R.E.M.をプロデュース)を起用し、これまでと違う冒険をし、異なる要素を投入してみたかったと語っています。

2曲目はアルバムタイトル曲"I mistici dell'occidente(西洋の神秘主義者たち)"。管弦楽隊を率いた、タイトル通り神秘的な世界観を再現している楽曲です。歌い出し部分はまるで故Fabrizio De André(ファブリツィオ・デ・アンドレ)のようです。ライブ映像で。

Baustelle最後の楽曲は、シングル第2弾となった"Le rane(カエルたち)"。めちゃくちゃPOPな作品です。




第2部のラストは、Jovanotti(ジォヴァノッティ/44歳/Roma出身)のシングル盤「Baciami ancora(もう一度キスしてくれ)」。

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イタリア語ラップの先駆者という位置づけに留まることなく、今やイタリアを代表する名カンタウトーレのひとりにまで数えらるほど偉大なアーティストになりつつあるJovanotti。今回の作品も、もう誰にも『ラップの〜』と言われる事のない作品に仕上がっています。

この楽曲"Baciami ancora(もう一度キスしてくれ)"は、2010年1月にイタリアで封切られた同名の映画『Baciami ancora(もう一度キスしてくれ)』(2010/Gabriele Muccino監督)のメインテーマとなった楽曲で、イタリアのシングルチャートでは初登場3位、2集目から5週間連続の1位、9週間目に再び1位に返り咲くという、驚異のセールスを続ける大ヒット作となりました。

PVに登場するのはもちろん映画のシーンと、映画の出演者たちとJovanottiが絡む映像をコラージュしたものとなっています。

※当サイトでのJovanottiの紹介記事はコチラ
http://piccola-radio-italia.com/tag/Jovanotti


注)記事中の歌手の年齢は、記載時点での誕生日の到来を考慮はせず、2010年に達する年齢で表記しています。

Continua alla prossima puntata.(続く)