IMG_6564_2第63回Festaは、12名の参加者が集まり、東京・亀戸の某所にて6/27(日)に開催されました。参加者の内訳は男性5名 女性7名(うち、初参加者1名)。
 
まさに『隠れ家』となるプライヴェートなバンケットルームを貸し切り、極上の音楽と夜景を楽しむ、至福のひと時となったかと思います。
 
集合写真撮影
kazuma氏
 


第1部
 
第1部はいぶし銀の魅力を放つ円熟した世代のアーティストを2組ピックアップ。
 
一人目はGianmaria Testa(ジァンマリア・テスタ/52歳/Piemonte州Cuneo近郊出身)。

農家に生まれたGianmariaは、自然に囲まれた暮らしの中で音楽に目覚め、独学でギターをマスターし、曲作りや歌に傾倒していき、。やがて地元で鉄道員として働きはじめ、駅長にまでなったそうです。
 
35歳ぐらいからコンポーザーとして他のアーティストに曲を提供し始め、やがてフランス人プロデューサーに見出され、フランスでCDデビューを果たします。時に1995年、Gianmaria37歳。なんとも遅咲きの芸能活動のスタートです。故郷のPiemonte州は、未だにフランス語の影響が強く残る地域だけに、納得できる話ですね。
 
38歳にはパリのオランピアの舞台を踏む栄誉に恵まれ、Gianmariaの才能は逆輸入の形でイタリアのメディアに取り上げられることとなり、1999年の3rdアルバムを契機にイタリア中でコンサートツアーを行うようになりました。
 
2000年には初めてイタリア国内で制作・監修されたアルバムをリリース。フランスに再逆輸入されて大ヒット。2003年の5thアルバムはヨーロッパ中で発売され、USAツアーまでも敢行。2006年の6thアルバム「Da questa parte del mare(海のこちら側から)」は作品の芸術性を主な評価基準とするTarga Tenco賞を受賞する栄誉に輝きます。

2009年初頭、RomaのAuditoriumで行われたコンサートを収録した初のライブアルバム「Solo dal vivo」をリリース。Festaではこのライブアルバムから2曲紹介しました。

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1曲目は、付属DVDに収録された"Come al cielo gli aeroplani(空の飛行機のように)"。これはライヴではありませんが、深夜か早朝の人気が静まり返ったAstiの街の裏通りで収録されていて、ともかくその雰囲気がとても味があり、Gianmariaの作品をさらに格調高く感じさせてくれます。

2曲目は"Ritals"。Ritalsとはフランス語のスラングで『イタリア人』または『イタリア系』を意味します。こちらはステージ映像で楽しんでもらいました。

とても独学に感じさせないギターのフレーズがイカシテいますね。映像の最後ではMusica Nuda(ムズィカ・ヌーダ)のPetra Magoni(ペトラ・マゴーニ)がインタヴューアーを務めています。




第1部2組目のアーティストはAvion Travel(アヴィォン・トラヴェル/1980〜/Campania州Casertaにて結成)。

1980年代からアングラ的な活動を続けてきたAvion Travelは、1993年にプロデュース業にチャレンジし始めていたCaterina Caselli(カテリーナ・カセッリ)と出会い、彼女と夫君が経営するSugarレーベルに所属することになります。
徐々にメジャーシーンで活動の場を得て、やがて1998年サンレモ音楽祭に出場し、いきなり批評家賞を受賞する大健闘を見せます。そして2000年、ついにサンレモ音楽祭で優勝を果たし、一気に彼らの作品と名前をイタリア中にとどろかせることに成功します。

以降は着実にマイペースに良質な作品をリリースしている彼らAvion Travelが「Danson Metropoli: Canzoni di Paolo Conte」(2007)から2年振りにリリースしたアルバムは「Nino Rota L'amico magico」(2009)。タイトル通り映画音楽で有名なNino Rota(ニーノ・ロータ/1911-1979)の作品のカバー集。

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前作もカバー集でしたが、彼らのカバーは原曲に勝るとも劣らない・・・というか、別の作品であるかのように、まったく別の魅力を放つのが凄いところ。今回もその期待を裏切らず、素晴らしく幻想的でロマンティックな作品に仕上がっています。

CDはDVD付きの2枚組で、DVDは劇場で行われたライブ映像になっており、豪華なオーケストラを指揮するのはNino Rotaの甥にあたるMarcello Rota(マルチェッロ・ロータ)。ちなみにMarcello RotaはAndrea Bocelli(アンドレア・ボチェッリ)の2008年の来日公演時にも指揮者として来日を果たしています。

そしてステージ後方に映し出される映像も素敵で洒落たステージなのですが、惜しむらくはAvion Travelの面々のルックスが単なるオッサンなので、なかなかロマンティックな気分に浸りにくいところ(爆)

FESTAでの1曲目は映画『la dolce vita(甘い生活)』から"Parlami di me(僕のことを語ってくれ)"。幻想的さの中に少々のおどろおどろしさを伴った甘美さが漂う素敵な世界。

2曲目は映画『Il Casanova di Federico Fellini(フェリーニのカサノヴァ)』から"Canto della buranella"

3曲目は収録曲の中で日本で最も知名度が高いと思われる映画『La strada(道)』から"Gelsomina(ジェルソミーナ)"を。ここでは映画の映像とコラージュされた音源を貼っておきます。

第1部最後の曲はDVDの最後に収められた"Lo struscio(そぞろ歩き)"。映画『Amarcord(アマルコルド)』からの楽曲でインストゥルメンタル曲ですが、コンサート会場でもエンディングに演奏されたらしく、演奏後のメンバー紹介が見もの。

ステージ上の演奏者だけに留まらず、アレンジャーやミキサーなど普通は表舞台に登場しないスタッフもひとりひとり紹介し、舞台の袖からステージに引っ張り出していき、最後にはとうとうプロデューサーであるCaterina Caselli(カテリーナ・カセッリ)をコールすると、普段はあまり積極的に顔出ししないCaterinaまでもがステージに登場するシーンが見ものです。

※当サイトでのAvion Travelの紹介記事はコチラ


注)記事中の歌手の年齢は、記載時点での誕生日の到来を考慮はせず、2010年に達する年齢で表記しています。