その1はコチラ
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第2部

第1部最後に紹介したUmbeto Tozziという実力派カンタウトーレの流れを汲んでMario Venuti(マリォ・ヴェヌーティ/47歳/Siracusa出身)を。

2006年のアルバム「Magneti」からオリジナルアルバムとしては3年ぶりとなる新作アルバム「recidivo(再犯者)」(2009)。
(その間、ベストアルバムとDVDがリリースされていますが)

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※当サイトでのMario Venutiの紹介記事はコチラ
http://piccola-radio-italia.com/tag/Mario_Venuti

最初にシングルカットされ、PVも制作されたのは"Una pallottola e un fiore(弾丸と一輪の花)"。

ベテランらしい落ち着いた楽曲ですが、哀愁感の中に伸びやかさを感じられる佳曲。

このアルバム「recidivo」には、3曲のデュエット曲が収録されており、4月FESTAではそのうち2曲を紹介しました。

同じシチリア出身の鬼才Franco Battiato(フランコ・バッティアート/Catania近郊出身)とのデュエットで"Spleen # 132"。Franco Battiatoが加わることでまた一段と晩秋感が深まる楽曲。

ここではMario Venutiが独りでパフォーマンスしている映像を貼っておきます。

そしてCarmen Consoli(カルメン・コンソリ/Catania出身)とのデュエットで"La Vita Come Viene(やって来るような人生) 。

一転してアップテンポのロックタイプの楽曲ですが、サビ部分の伸びやかさは、他の曲と通ずるものがあります。

思えば1998年、Mario VenutiとCarmen Consoliがデュエットした楽曲"Mai Come Ieri(昨日のようではなく)"が、年間チャートの3位に輝く大ヒットとなり、MarioにとってもCarmenにとっても大きなステップアップになった記念すべき楽曲になりましたっけ。この2人がデュエットすると、あの時代の強烈な印象が蘇ってきますよね。


さてここからは、サンレモ音楽祭2010出場歌手たちを続けて紹介することにしました。

まずはSimone Cristicchi(スィモーネ・クリスティッキ/33歳/Roma出身)。


※当サイトでのSimone Cristicchiの紹介記事はコチラ
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2007年のサンレモ音楽祭で総合優勝を勝ち取った実績を持つCrisiticchiですが、その優勝曲は、精神病棟をテーマに、ラップ調の符割で歌うという、サンレモの歴史上でも異色中の異色と語り継がれるであろう優勝曲になりました。
(2007年5月FESTAを参照ください)

総合優勝後、初めての出場となった2010年のサンレモ音楽祭では、元々の彼の持ち味である能天気な作風を前面に打ち出した"Meno male(あぁ良かった)"で参加し、ファイナリストに残る健闘を果たしました。

思えば大人気カンタウトーレBiagio Antonacci(ビアジォ・アントナッチ)の名前をズバリ出した楽曲"Vorrei cantare come Biagio(ビアジォのように歌いたい)"で最初のブレイクを迎えたCristicchiらしく、今回の楽曲にも有名人の実名を盛り込んで大きな話題を集めました。

その有名人とは、Carla Bruni(カルラ・ブルーニ/カーラ・ブルーニ/43歳/Torino生まれParis育ち)。そうスーパーモデル&歌手出身で、現フランス大統領夫人のCarla Bruniその人です。

イタリアのへたり具合をラップ口調で歌った後、サビの部分でいきなり

Ma meno male che c'è Carla Bruni
(でも あぁ良かった カルラ・ブルーニが居るから)
Che bella Carla Bruni Se si parla di te il problema non c'è
(なんて綺麗なカルラ・ブルーニ! あなたのことを話していると、悩みが無くなるよ)

と歌い始めます。

しかも

Sarkonò sarkosì(サルコノー サルコスィー)というフレーズまで添えて。

ここは歌詞の意味はなく、重要なのは発音。そう、Nicolas Sarkozy(ニコラ・サルコジ)大統領の『Sarkozy』の部分を『sarkosì』で比喩しているんですよね。

サンレモ音楽祭ではCarla Bruni自身に客演を頼んでいたようですが、断られてしまったとか。

それはそうでしょう。表面的には能天気なCarla Bruni賛歌に聞こえるのですが、ところどころのニュアンスに皮肉っぽさが漂っていますからね・・・・

サンレモ出場曲を含んで発売されたアルバム「Grand Hotel Cristicchi」(2010)は12曲入りで、こちらも2007年のサンレモ優勝曲を含むアルバム「Dall'altra parte del cancello」以来、3年ぶりのアルバムで、自身の3rdアルバムとなりました。

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同アルバムからの2曲目は、ガラッと雰囲気を変えてトラディショナルソングを歌った"Volemo le bambole(僕らは人形が欲しかった)"。Coro dei Minatori di Santa Fiora(サンタ・フィオーラ炭鉱夫合唱隊)を従えてのパフォーマンスを楽しませてくれています。

サンレモ2010のゲストを迎えてのステージでも、このCoro dei Minatori di Santa Fioraを従えて、楽しいステージを魅せてくれました。


注)記事中の歌手の年齢は、記載時点での誕生日の到来を考慮はせず、2010年に達する年齢で表記しています。

Continua alla prossima puntata.(続く)