その2はコチラ


第3部

2009年7月FESTAで紹介したAlessandra Amoroso(アレッサンドラ・アモローゾ)が優勝した人気オーディションTV番組Amici Di Maria De Filippi(マリア・デ・フィリッピのアミーチ/友だち)で、3位に位置付けていたのが、Luca Napolitano(ルカ・ナポリターノ/23歳/Napoli近郊出身)。

img170Alessandra Amorosoのミニアルバム「Stupida(愚かな女)」がダブル・プラティナディスク獲得という大成功を築いたのと同様、Luca Napolitanoが4月にリリースしたミニアルバム「Vai(君は行く)」も、発売僅か1ヵ月でゴールドディスクに輝き、その後、3ヵ月でプラティナディスクをも獲得しました。

このアルバムは、名匠Mario Lavezzi(マリォ・ラヴェッツィ)がプロデューサーを務め、Luca自身の書いた曲のほか、多彩なソングライターたちがLucaのために書き下ろした楽曲が収録されています。
(日本のiTunesストアLuca Napolitano - Vaiでもダウンロード購入可能です)

第1弾シングルカット曲は"Forse Forse(たぶん、たぶん)"。

Lucaの自作曲であり、アルバムタイトル曲でもある"Vai"をFesta第2部の2曲目に。スケールの大きなバラード曲です。

第2弾シングルカット曲"Da Quando Ti Conosco(君を知った時から)"は、同郷の大物カンタウトーレGigi D'Alessio(ジジ・ダレッスィオ)が書き下ろした元気の良い楽曲。


http://www.velvetband.it/

img175第3部は、Pop/RockバンドVelvet(ヴェルヴェット)。
2000年に彗星のようにイタリアの音楽シーンに登場し、その後メンバーチェンジをすることもなく、もうすぐデビュー10周年を迎えることになる、Roma出身の男性4人組。

2009年4月にアルバム「Nella lista delle cattive abitudini(悪い習慣のリストの中に)」(2009)をリリースし、シングルとして"Tutti A Casa(みんな家に)"をリリースしました。
気だるく退廃的なムードの中で、スリリングな混声のヴォーカルが始まり、恍惚感のあるサビにシフトしていくところに怪しい魅力を感じる楽曲に仕上がっています。

img172FESTAで初めてVelvetを紹介する機会となったので、ここで彼らの足跡をたどってみることにしました。

デビュー曲"Tokyo Eyes"(2000)が、幸運にもCoca ColaのCMソングに大抜擢されて、一躍シーンに躍り出たVelvet。

そのキャッチーなサウンドとメロディに加えて、『Tokyo』というキーワードが、日本文化がブームになりつつあった、当時のイタリアの若者たちの心に響いたようです。

もちろん、1998年に制作された日仏合作の同名の映画『Tokyo Eyes』にインスパイアされて作られた楽曲だと思います。

日本文化が発祥のキーワードが3つ、歌詞に散りばめられているところがミソ。

Fantasie sul nostro Sushi-bar
僕らのスシ・バーにはファンタジー
ero forte come Tigerman
僕はタイガーマスクみたいに強いんだ


Tokyo eyes, ora che non ci sei più
トーキョー・アイズ 今はもう君は居ない
mi sento come Ataru con Lamù
僕はラムちゃんと居るアタルになったみたいに感じる

『Sushi-bar』という言い方は、英語圏での呼び方と一緒ですね。
そしてアニメ『タイガーマスク』は、イタリアでのTVでも放映され、正式な番組名はL'Uomo Tigre(虎男)ですが、通称Tigerman(タイガーマン)と呼ばれている事実が確認できます。

そして『Ataru con Lamù(ラムちゃんと居るアタル)』は、ご存知アニメ『うる星やつら』の主人公のカップル。作者の高橋留美子はイタリアでもとても有名なんです。 

この"Tokyo Eyes"で、一躍人気者となったVelvetは、翌2001年のサンレモ音楽祭にも"Nascosto dietro un vetro(ガラスの後ろに隠された)"で出場します。サンレモの傾向を意識して、バラード調の美しいメロディを持つ楽曲に仕上げました。

そして同じ2001年、またしても元気で耳残りするゴキゲンな曲"Boyband"を発表します。当時20代半ばの彼らですが、まるでティーンエイジャーのバンドのようにノリノリのパフォーマンスを魅せつけてくれました。


注)記事中の歌手の年齢は、記載時点での誕生日の到来を考慮はせず、2009年に達する年齢で表記しています。

Continua alla prossima puntata.(続く)