第52回Festaは、10名の参加者が集まり、東京・水道橋のYou Meにて7/18(土)に開催しました。参加者の内訳は男性4名 女性6名(うち、初参加者1名)。

VIPルーム扱いの個室スペースをゆったり目に使って、極上の音楽を楽しむ、至福のひと時となったかと思います。


第1部

第1部は2009年の新人歌手を中心にラインナップ。

Barbara Gilbo/Che ne sai di meサンレモ音楽祭2009の新人部門に出場した女性歌手から2名。まずはBarbara Gilbo(バルバラ・ジルボ)。

日本でも放映されるほど、その型破りな番組制作が話題を集めた1990年代のイタリアが生んだ伝説的なテレビ番組『Non è la RAI(ノネ・ラ・ライ)』に出演していた経験を持つBarbaraは、年齢非公開となっておりますが、1994年当時にティーンエイジャーだったと推定すると、現在は30代前半だと推定されます。

ソングライティングも行う美しい金髪をなびかせたこのカンタウトリーチェは、サンレモ音楽祭のゲストを迎えるステージでは、イタリアを代表する名優&名歌手のMassimo Ranieri(マッスィモ・ラニエリ)を招いたステージを楽しませてくれました。もちろんFESTAでもその映像を楽しんでいただきました。

偉大な作詞家Giancarlo Bigazzi(ジァンカルロ・ビガッツィ)にプロデュースされたアルバム「Che ne sai di me(私について何を知っているの)」(2009)は、もちろんアルバムタイトル曲でもあり、サンレモ出場曲でもある"Che ne sai di me(私について何を知っているの)"を含んだ全11曲のフルアルバム。

日本のiTunesストアでもフルアルバムがダウンロードできるようになっております。Barbara Gilbo - Che ne sai di me


 

Silvia Aprile/Silvia Aprileサンレモ音楽祭2009の新人部門出場した女性歌手の2人目はSilvia Aprile(スィルヴィア・アプリーレ/22歳/Napoli出身)。

現在、イタリアで大流行中のオーディション番組X Factorの第1期(2008年)に出場し、正当な美しい歌唱を聴かせてくれたSilviaですが、サンレモ音楽祭出場に際し、作詞&作曲、編曲、ギター演奏、そしてプロデュースと全面的にバックアップしてくれたのは、Napoli音楽をさらに進化させた実績を誇る偉大なPino Daniele(ピーノ・ダニエレ)。

サンレモ音楽祭のゲストを迎えるステージでも、Pino DanieleはSilviaの客演としてギター演奏を披露してくれました。もちろんFESTAでもその映像を楽しんでいただきました。

このサンレモ出場曲"Un desiderio arriverà(願いは叶うだろう)"を含む6曲入りのミニアルバム「Silvia Aprile」(2009)でも、Pino Danieleは、5曲も彼女のために楽曲を書きおろしています。

しかしながら、現役大学生でもあるSilviaは、

Pino Danieleにプロデュースしてもらえる幸運を得たけれど、私は大学に戻るわ

とインタビューに答えています。


 

Aram Quartet/Il pericolo di essere liberiさて、Silvia Aprileが出場していたX Factorの第1期(2008)で優勝を勝ち取ったのが、男性4人のコーラスグループAram Quartet(アラム・クァルテット/Puglia州Brindisi郊外出身)。グループ名の『ARAM』は、4人のメンバー名の頭文字を合成した造語です。
Antonio Maggio(23歳)、Raffaele Simone(35歳)
Antonio Ancora(28歳)、Michele Cortese(24歳)

優勝直後の2008年初夏にはミニアルバムが発売されましたが、ようやく2009年になってフルアルバム「Il pericolo di essere liberi(自由でいる危険)」(2009)がリリースされました。プロデュースは元PFMのメンバーであり、Dolceneraの売り出し時期のプロデューサーを務めたLucio Fabri(ルーチォ・ファブリ)。

FESTAでは、シングル曲"Il pericolo è il mio mestiere(危険は僕の職業)"を紹介いたしました。


 

さて、2009年の上半期にはX Factorのセカンドシーズンが行われ、既にファイナルを迎えました。そこでシーンに躍り出た新人アーティストたちが、現在のイタリアのヒットチャートを賑わせています。

Noemi/NoemiX Factorでの結果は5位に留まったものの、マーケットで人気を集めているのがNoemi(ノエミ/27歳/Roma出身)。

ローマ大学在学中の2003年に芸能活動を始め、2007年にサンレモ音楽祭への直接の登竜門となるSanremoLabにエントリーし、2008年のサンレモ音楽祭出場審査の最終候補者グループにまで残るものの、惜しくもファイナリストにはなれなかったという経歴のようです。

彼女のスタイルは、R&Bやソウル、ブルーズといったアメリカ大陸のテイストが強く、最も影響を受けたアーティストはJanis Joplin(ジャニス・ジョプリン)とのことですが、同時にイタリアのアーティストも、Francesco Guccini(フランチェスコ・グッチーニ)、Francesco De Gregori(フランチェスコ・デ・グレゴーリ)、Lucio Battisti(ルチォ・バッティスティ)、Vasco Rossi(ヴァスコ・ロッスィ)などの名前も挙げています。

6曲入りのミニアルバム「NOEMI」(2009)は、4曲のオリジナル曲に2曲のカバーで構成され、4/24に発売されるや、ヒットチャートの8位にランクイン。シングル曲"Briciole(かけら)"は2位を記録するヒットに恵まれました。(アルバム&シングル共、iTunesイタリアチャートでは1位を記録)

FESTAではもちろんシングル曲の"Briciole(かけら)"をX Factor出場時の映像で紹介しましたが、ここにはオフィシャルPVの映像を貼っておきます。


 

Matteo Becucci/Impossibileさて、そのX Factorのセカンドシーズンで優勝に輝いたのがMatteo Becucci(マッテオ・ベクッチ/39歳/Toscana州Livorno出身)。

1990年代前半の20代の時からバンドやデュオで活動し、サポートミュージシャンやサントラのフィールドで生計を立てていたMatteoですが、実に38歳になる年齢までメジャーシーンでソロのスポットライトを浴びる機会には恵まれなかったようです。

すっかりX Factorの看板審査員となったMorgan(モルガン)が白羽の矢を立て、X Factorのセカンドシーズンに登場させたのが、彼の大きな転機となりました。しかしながら、1990年代には既にメジャーシーンで大活躍をして、今ではすっかり音楽面の御意見番としての顔となった感のあるMorganが、実際はMatteoよりも2歳年下というのが、アーティスト人生のスタートラインが大きく異なってしまった同世代の2人の対比となり、印象的な映像だったと思います。

X Factor優勝後にリリースされた6曲入りのミニアルバム「Impossibile(不可能)」(2009)は、ヒットチャートの5位にランクインし、シングル第1段の英語曲"The Power of Love (feat.Elisa Rossi)"は9位、シングル第2弾のアルバムタイトル曲でイタリア語曲の"Impossibile"は2位という、スマッシュヒットを記録しました。

FESTAではもちろん、イタリア語曲の"Impossibile(不可能)"を選曲し、X Factor出場時のファイナルステージの映像で紹介しました。40歳近くまで地道に、着実に磨き上げられた、Matteoの安定感&安心感溢れるボーカルが楽しめる楽曲です。

そしてアルバムに収められたカバー曲の中には、1976年にLoredana Berté(ロレダーナ・ベルテ)が大ヒットさせ、彼女の代表曲となった"Sei Bellissima(君はとても綺麗だ)"が!

この楽曲は若手&実力派カンタウトリーチェのDolcenera(ドルチェネーラ)が2005年の大ヒットアルバム「Un mondo perfetto」でもカバーしていたように、女性の立場で歌う楽曲なので、男性歌手がカバーするのは、恐らくMatteoが初めてかと思います。


注)記事中の歌手の年齢は、記載時点での誕生日の到来を考慮はせず、2009年に達する年齢で表記しています。

 

Continua alla prossima puntata.(続く)