第39回Festaは、12名の参加者が集まり、東京・亀戸の某所にて6/15(日)に開催しました。参加者の内訳は男性6名 女性6名(うち、新顔さん1名)。

例月の半数以下という少ない参加者となりましたが、それを逆に利用した企画を盛り込んで、一味違った楽しみ方で開催いたしました。


 

第1部

サンレモ音楽祭2008出場の新人部門出場者とベテラン部門出場者から紹介しました。Giua

まずは新人部門。2008年は個性的なアーティストによる完成度の高い楽曲が多かった新人部門。本来は中心となるはずのベテラン部門がかすんでしまうぐらいでした。新人部門の中ではサンレモ・ラボラトリー出身の歌手が、シード出場のようになっていたのですが、その中の一人がGiua(ジゥア/26/Genova近郊出身)。

"Tanto non vengo(私はあまり来ない)"を歌い、ギターの腕も作曲センスも確かな、貴重な若手女性カンタウトリーチェとしての有望な将来性をプンプンと漂わせてくれました。Festaではサンレモ出場後に発表されたPVで紹介しました。


Giua2曲目は、Francesco De Gregori(フランチェスコ・デ・グレゴーリ/57/Roma出身)の"La donna cannoe(大砲女)"のカバー。無骨で男くさいDe Gregoriの世界観を女性歌手がカバーすること自体が珍しいのですが、原曲の良さがまた一段と光る楽曲に仕上がっています。イタリアではギター1本でのミニライブをやっているようですが、器用にギターを弾きこなしながら歌い聞かせるGiuaの魅力が光っているようです。

 


 

さて、ではベテラン部門を代表してMichele Zarrillo(ミケーレ・ザッリッロ/51/Roma出身)。第三夜のPaola & Chiara(パオラ・エ・キァーラ/34・35/Milano出身)を迎えての映像で紹介しました。Zarrilloお得意の、落ち着いた奥行き感のあるバラードです。

Dopo Sanremoと呼ばれるサンレモ開催期間中のアフターショーでは、Elio e le Storie Teseによってカバーされたのですが、"Zarrillo in Rock"というタイトルで大胆にも途中からa-ha(アーハ)の"Take on me"に変え、しかもコーラスを"ミケーレ、ミケーレ、ザッリ〜ッロ、ザッリ〜ッロ"と入れたお茶らけバージョンで演奏されちゃってました。

大胆にも、本人のZarrillo本人を前に披露されたのですが、ズッコけながらも、楽しんでいるZarrilloの姿が好印象でした。さっきまで未発表曲だったのを他の楽曲と混ぜて器用にコピーしてしまうStorie Teseというコミックバンドが、実は能ある爪を隠した集団であることを、十分に感じさせてくれるパフォーマンスでもあります。

例によってサンレモ出場後に発表されたZarrilloのアルバムは、サンレモ出場曲を含むベストアルバム「Nel tempo e nell'amore(時の中で そして 愛の中で)」。1997年にもベストアルバム「L'amore vuole amore」が空前の大ヒットとなっていますが、今回のは2枚組。

数あるZarrilloのスマッシュヒットの中で悩んで選んだ紹介曲は、"Strade di Roma(ローマの道)"サンレモ音楽祭1992出場時の映像を重ねて紹介しました。まだメガネをかけていない、髪の毛が少し長めの、35歳当時のZarrilloが新鮮でした。もちろんやや緊張感のある楽曲の良さも光っています。


続いて、静かながらも秘めた想いが溢れる名曲"L'elefante e la farfalla(像と蝶)"。サンレモ音楽祭1996出場時の映像を重ねました。39歳になり、メガネをかけ、ショートヘアという、現在のイメージに落ち着いたZarrilloの姿を楽しんでいただきました。今回のベストアルバムでは再録音されていますが、オリジナルの魅力を壊さず、むしろより現代的に昇華することに成功しています。

最後にZarrilloの代表曲と言える"Cinque giorni(5日間)"。元々名曲の要素が十分でしたが、Laura Pausini(ラウラ・パウズィーニ/34/Ravenna近郊出身)にもカバーされた結果、今や世界中で聴かれることにもなった名曲と言えるでしょう。Festaではこの名曲を、Claudio Baglioni(クラウディオ・バリォーニ/57/Roma出身)との夢の共演ヴァージョンで紹介しました。

同じローマ出身で、ピアノもギターも弾きこなすカンタウトーレ。年齢も6歳しか違わない同じ50代というこの2人が同じステージに立って歌っている記録は、貴重なものだと思います。

乱暴なくくり方をすると同じ系統に属する声質だと言われていますが、どうしてどうして。いざ共演して歌いあうと、2人の個性がしっかりと感じ取れるのは嬉しいですね。

個人的にはこの2人は『光と影』のような気がしていました。

デビュー当初は多少二の足を踏んだものの、比較的若い時からソロで成功して活躍を続けてきたBaglioni。

10代でプログレバンドSemiramisのヴォーカルとしてデビューしたものの、国内では大きな脚光を浴びることなくアルバム1枚で解散。30歳ぐらいまで地道な下積み生活を続け、ようやくサンレモ音楽祭の常連出場者となったものの、以来20年も無冠の帝王を続けるZarrillo。

もうムキニなってサンレモに出場しなくても、優勝しなくても、既に充分ベテラン歌手として多くのファンを魅了しているのに、それでも挑戦し続けるひたむきなところが、また彼の魅力なんでしょうね。

 

 


 


注)記事中の歌手の年齢は、記載時点での誕生日の到来を考慮はせず、2008年に達する年齢で表記しています。

Continua alla prossima puntata.(続く)