Burn_neon第23回Festaは「ミュージック・ラウンジ♪バーン」(東京・江東区)にて2/10(土)に開催しました。

参加者数21名+Yoshio@主宰の22名(男性12名+女性10名)。うち、新顔さん4名の参加となりました。

 

 


 

第1部

TozziMasini数々のヒット曲のコンポーザー&敏腕プロデューサーとして、1970年代から現在までイタリアの音楽シーンを導いてきたイタリアの名匠Giancarlo Bigazzi(67/Firenze出身)。彼が見出し育て上げた2人のスターUmberto TozziMarco Masiniで企画ユニットを組むアイデアから生まれたのがアルバム「Tozzi Masini」(2006)。

Umberto Tozzi(55/Torino出身)はBigazziと共に70年代に世界中で大ヒットした"Ti amo"や"Gloria"で一世を風靡しました。イタリアはもちろん、ヨーロッパや南米はもちろん、北米でも大ヒット。(注:北米ではLaura Braniganにより英語カバーで大ヒットしたので、作者として著名)まったくヒットしなかったのは日本だけかもしれません。

Tozziが世界的なビッグアーティストの証として1988年、ロンドンのRoyal Albert Hallで行ったコンサートのCDがリリースされていますが、当時無名だったMarco Masiniがキーボード奏者として参加しているのを発見できます。

Marco Masini(43/Firenze出身)は、母がプロ・ピアニストであった影響で、前出の通り職業ピアニストとして音楽業界のキャリアをスタートし、1990年のサンレモ音楽祭に新人歌手部門で優勝してからは、新世代を担うカンタウトーレとして注目され、日本盤CDも何枚かリリースされていたほどの期待の星。

「Tozzi Masini」という企画アルバムでは、2人の共作による新曲が3曲収録され、仲良くデュエットしています。そんな新作の中からよりイタリアらしさを感じさせる"Anima italiana(イタリア魂)"。メロウなメロディに乗せて、鼻に抜けるような高音でややコブシを回すTozziの声と、割れた声で暑い歌唱法のMasiniの個性の対比が面白いところ。

新作以外はそれぞれのヒット曲をカバーしあい、オリジナル歌手の方はところどころにコーラスに入る、といった試みでリメイクされています。

Masiniの曲を先輩格のTozziがカバーした作品の中では、2004年のサンレモ音楽祭の優勝曲Masiniの"L'uomo volante(飛ぶ男)"を選択。TozziはMasini風にいくぶん声を荒くして歌っていますが、高音部になるとTozziそのもので、メロウな雰囲気が漂います。

逆にTozziの曲を後輩のMasiniがカバーした作品の中では、1991年のサンレモ音楽祭出場曲"Gli altri siamo noi(他人さ、僕らは)"を。アコーディオンのバッキングが心地よく、メロディが耳に残り、Masiniは得意のだみ声&張り上げ唱法を抑え目にして曲のよさを引き出しています。改めてTozziの作曲能力に唸らせられました。

 


 

第1部2組目は、すっかりイタリアの若手バンドの代表格のひとつに成長した感のあるLe Vibrazioni。デビュー盤ではPOP/Rockな雰囲気でしたが、徐々に重たいサウンドを取り入れ、Rockバンドとしての色を濃くし、3枚目となる「Officine Meccaniche(機械工場)」(2006)では、ヘビーなRockサウンドがアルバム中に炸裂しています。

限定DVD付きNewアルバムですが、DVDは前編メイキングだったので上映を諦め、2004年のライブDVDの映像を重ねて紹介しました。

アルバム1曲目の"Fermi senza forma(形の無き留め金)"は、このアルバムを象徴するヘビーサウンド。重たいベースのサウンドと激しいドラム、ディストーションが効いたギターサウンド。サビ部分のメロディの浮遊感がイタリアらしさを垣間見せるアレンジです。

続いてヘビーサウンドアルバムの中に少しだけ散りばめられたクリアサウンドの曲の中から、ミドルテンポ曲の"Se(もしも)"。アコースティックギターのアルペジオから始まり、ヴォーカルのFrancesco(31/Milano出身)が切ない声で歌い始めます。次第にサウンドはリズム隊が入り、エレクトリックギターのアルペジオに代わり、だんだん派手なサウンドになっていきます。口ずさみやすいサビのメロディ、間奏ではストリングスが乗ってきて、「あぁ、イタリア♪」と感じさせる、なかなか素晴らしい曲でした。

イタリアには彼らのようにイギリス風のサウンドを追及するバンドが五万と居ますが、そこここに見え隠れするイタリア臭さが、彼らを他のバンドと一線を画していると思います。

 


 

第1部3人目はNiccolò Fabi(39/Roma出身)。Policeのコピーバンドのドラマーとして音楽のキャリアをスタート、Alberto Fortisのボウヤとしても下積みを積みました。やがてプロ・ベーシストであり、歌手としてもデビューを果たしたMax Gazzè(40/Roma出身)の協力のもと、とうとうNiccolòも28歳の時にソロシンガーとしてスタートを切ります。

当初は軽薄なエレPOP風の作品が多かったためか、その後も暫く、PFMのプロデューサーとして著名な父Claudio Fabiの七光り的に語られる事が多かったNiccolòですが、2003年ぐらいから円熟したカンタウトーレ風の作品が目立つようになり、もう父の名前を出さずに評価するに足るアーティストへと、大きく成長を遂げたと感じられます。

そんなNiccolòのデビュー10周年を機に、オリジナルベスト盤「Dischi Volanti 1996-2006(空飛ぶ円盤)」(2006)をリリースする運びとなりました。流行の3枚組仕様と2枚組の2種類がありますが、3枚組仕様の方は、2枚組CDにDVDを追加したもの。

当然FESTAではこのDVDから紹介。"il negozio di antiquariato(古物商店)"(2003)は、Africaを連想させる民俗音楽的なドラムのリズムに導かれ、浮遊感溢れるソプラノSaxの調べ。歌に入ると、清々しいNiccolòの声とメロディ。そのイメージにピッタリな緑あふれる戸外で、バンドを従えて、アコースティックギターを奏でるNiccolò。全編に渡ってソプラノSaxが大きくフィーチャーされていて、サビの部分はNiccolòのヴォーカルとSaxが交じり合って心地よい。

2月Festaは男性シンガーばっかりということもあり、女性シンガーFiorella Mannoia(53/Roma出身)とのデュエット曲"Offeso(腹が立った)"。ライブテイクとなっているDVD(CDではスタジオ録音)で楽しみました。

タイトルのイメージとは異なり、とても穏やかな曲調で、ストリングスがフューチャーされ、かすかに民俗音楽のエッセンスが散りばめられたミドルテンポの曲。

歌の後半からFiorellaがステージに登場。曲の後ろで僅かに刻まれていた独特のリズムが次第に前面に出てきて、ライブ会場の観客も一体となってそのリズムを刻んで盛り上がっていました。

Continua alla prossima puntata.(続く)