7/8(土)の第16回Festaは、参加者総数は29名(男性16名+女性13名)うち、新顔さん6名、イタリア人4名の参加と、会場の収容人数キャパに肉薄する大人数を集め、新顔さん&イタリア人も相当数に達し、大いに盛り上がりました。


第1部

CuoreAzzurroワールドカップ・ドイツ大会で、まさかの決勝戦進出を決めた我らがAzzurri。
奇しくも決勝戦を月曜日の早朝に控えた時期のFESTA開催日となったので、盛大な応援モードにしないわけには参りません。ということで、イタリアを代表するバンドPoohが歌う公式応援歌"Cuore Azzurro"を、Poohlover.netの広報担当・Tさんからご紹介いただきました。

その成果があってか、Azzurriが優勝しましたねぇ!
24年ぶりの優勝とのことで、もちろん選手たちやイタリア国民にとっても大きな栄冠だと思いますが、その優勝した回の公式ソングをPoohが手がけたというのも偉大なことです。Poohの長い活動歴の中に、また1ページの栄光の記録が追加されたことになりました。このシングルCDには、Poohが歌うオリジナルバージョン、Azzurriの選手たちが歌う選手バージョン、そしてカラオケバージョンの3タイプが収録されていて、それぞれ楽しめるようになっています。
また、応援メッセージの定番「Forza Italia!(がんばれイタリア)」は、ベルルスコーニ体制っぽさを感じるフレーズなので、今は「Viva l'Italia!(イタリア万歳)」の方がいいよ、とイタリア人参加者から助言も貰えました。

io e i Pooh続いてPoohつながりということで、元PoohのヴォーカルのRiccardo Fogli(59/Visa近郊出身)のNewアルバム"Io E I Pooh"(2006)から、アルバムタイトル通り、Poohをコーラスに起用した新曲"Giorni Cantati"をご紹介。もしRiccardoがPoohを脱退しなかったら・・・・と誰もが考える世界が、この1曲に詰まっています。
そしてこのアルバムにも収録されたFogli自身の1982年のオリジナル曲Un Angelo。これは空から天使が舞い降りてくるような本当に美しい曲。それをRiccardoの美声で歌い上げるのですから、たまりません。

そしてRaf(47/Foggia近郊出身)の新作アルバム"Passeggeri Distratti"(2006)からシングルカット曲"Dimentica"。ただでさえ珠玉の曲が詰まったアルバムからシングルカットされた曲ですから、もう最高の曲です。やさしく包み込まれるようなサウンドとRafの穏やかな声。物語を感じさせる歌詞。新しいアルバムなのに、ちょっぴり懐かしさがあちこちに散らばっています。そして中間部に少々ラップを組み込んだ"Il nodo"。ラップなのにそう感じさせないPopセンスとメロディセンスはサスガです。

Raf/DVDRafの締めくくり&Paolo Vallesiファンのメローネさんへのプレゼントとして、1991年のライブ映像からRafのステージにゲスト出演したPaolo Vallesiとともに"Gente di mare"のデュエットを。元々はUmberto TozziとRafがデュエットで歌ってヒットした曲ですが、Vallesiは臆することもなく自分のスタイルで歌っていました。あっぱれ。
Rafはイギリスで"Self controll"がヒットし、アメリカでLaura Braniganにカバーされたりと、「英語で歌い国外で活躍するイタリア人音楽家」としてスタートを切りますが、後にイタリア語で歌っても大成功を収めました。その間もUmberto Tozziのイギリス公演でゲストヴォーカリストを務めたり、Laura Pausiniのデビュー盤でデュエットをしたりと、着実に実績をつけました。そのノリに乗っている頃のRafがBiagio AntonacciやPaolo Vallesiといった新進気鋭の歌手やEnrico RuggeriやPoohといった大物たちをゲスト出演させたのですから、見所満載の非常に優れた映像作品です。


第2部

Anonimo ItalianoPensiero!のもあさんから「ある謎のイタリア人歌手」という伏字で紹介が始まりました。"Più che puoi"そして"Se anche tu come me"という2曲。Claudio Baglioniそっくりの声&歌い方で、ローマ出身ということなので、間違いなくこれはClaudio Baglioniの未発表音源!?という雰囲気になったところで種明かし。それでも「あるイタリア人」と主張するもあさん。・・・・これはイタリア語でも「あるイタリア人」に相当する「Anonimo Italiano」というふざけた芸名の覆面歌手だったわけ。彼のNewアルバム “L'infinito dentro noi”(2006) からのご紹介でした。

Roberto ScozziするとPOP! ITALIANOのKazumaさんが、「それなら僕からも」ということで、Baglioniの名曲"La vita è adesso"をかけてくれました。なんだか高音の部分が少しBaglioniと違うかも。。。。。と思っていたら種明かし。Roberto Scozzi(41/Roma出身)という人が、BaglioniのカラオケCD"Karaokemania di Claudio baglioni"(1994)にお手本として吹き込んだものとのこと。そして最大の謎明しは、このRoberto Scozziこそが、デビュー前のAnonimo Italianoその人だったということでした。

Mario Rosini続いて、NHKラジオ・イタリア語講座講師のEliana渡辺さんとPizzeria Partenopeの総料理長・渡辺陽一さん(通称Elio)のご夫婦から、4月FESTAで紹介いただいたMario Rosini(43/Bari近郊出身)の新曲"Non ricordavo le parole"をライブ映像で見せていただきました。スケールの大きな雄大な曲です。それに相応しく、コンサート会場は、ローマ教会の重鎮が集まった厳かなコンサートだったとのことで、充分な見ごたえがありました。

Gianni Rosiniそして兄Gianni Rosini(45/Bari近郊出身)のデビューアルバム"Giovanni"(2006)から"Bella come una stella"のライブ映像、そして弟Marioとのデュエット"Cico bom bom"を聞かせてもらいました。音楽家としては既に幅広い実績があるGianniですが、ソロアルバムを出すのは45歳にして初めて、という事実も、イタリア音楽界の層の厚さを感じさせる事実ですね。


第3部

再びPOP! ITALIANOのKazumaさんが登場し、Carmen Consoli(32/Catania出身)のNewアルバム"Eva Contro Eva” (2006)から、"Tutto su Eva"そして"Il pendio dell'abbandono"の2曲を紹介してくれました。アコースティック楽器を主体とし、ブズーキ等の民族楽器を控えめに使った凝った作品集といった趣のアルバムで、特に後者の曲なんかは、彼女の出身地のSiciliaらしいテイストをそこここに感じ取ることが出来ました。抜群の音楽センスとギターテクニック、独特の声で若手女性歌手として成功したCarmen Consoliですが、以前の彼女の音楽からは「イタリアの香り」が感じられませんでした。それがこのアルバムでは、イタリアの香りが強めに漂ってくるので不思議なものです。

Claudio Fiori続いてKazumaさんからClaudio Fiori(26/Lucca近郊出身)のデビューアルバム"Claudio Fiori"(2006)からシングルカットされた"Dentro"、"Il mio amore per te"の2曲を。
2000年のサンレモ音楽祭・新人の部に出場したFioriですが、6年ものブランクの末、ようやくファースト・アルバムが発売された、という事実からも、現在のイタリア音楽界の難しさを感じ取ることが出来ますね・・・・・
とはいうものの、アルバムプロデューサーは、ヒットメーカーGiancarlo Bigazziだし、将来有望な若手歌手が誕生しつつある予感がしました。

そしてMietta(37/Talanto出身)のNewアルバム"74100"(2006)から、シングルカットされた"Il fiore"。聴きやすい曲が多く収められていますが、さすがはシングル曲。アルバム中、最もキャッチーな曲ですね。アルバムタイトルとなった"74100"とは、出身地のTalantoの郵便番号ということで、自身のルーツに立ったアルバムなのかもしれません。確かにデビュー当時からの師匠Amedeo Minghiの元を巣立ち、Minghiのクレジットがアルバムには一切なくなっていますし、自らも曲作りに参加しているようです。ソングライター陣は、同郷のMariella Navaの他、新進気鋭のSimone Cristicchi、実力派Neffaなどなどの面々なのも面白いところ。

Amedeo Minghi名前が出たからには、Amedeo Minghi(59/Roma出身)の3枚組みを紹介しないわけには参りません。"The platinum collection〜l'ascolteranno gli americani...e altre storie"(2006)から、新曲"Ed altre storie"をまず聴きました。「新曲」と言われなければ気付かないほどの、いかにもAmedeo Minghiらしい曲でした。この3枚組みアルバム、Minghiのデビュー曲から最新未発表曲まで網羅しているので、あまりMinghiのアルバムを持っていない人なら、これさえ入手すれば、これまでのMinghiの主要作品は押さえられるので、お奨めです。

せっかくの機会なのでデビュー曲"La fine"(1966)を紹介しました。Minghiが初めてTV出演した時の、つまり1966年/19歳のAmedeo Minghiの映像で。短いイントロをBobby Solo、Wilma Goich、Remo Germaniといった1966年当時の"カンツォーネ"時代のスターが歌い、いよいよMinghiの登場です。シンプルなスーツを着たこの時代の真面目な歌手のお手本のような衣装。ソフトな七三分けした黒々とした髪・・・・まったく今のMinghiとは別人のようです。しかしそのアクションは・・・・・・変わっていません。ソックリです。カメラに向かって半身で構え、歌い聴かせるような表情と手のひらを広げるようなハンドアクションが、2000年代のPVとソックリだったのです。


FESTA最後の第4部は、"イタリアからの風"と題して、イタリア在住の日本人・なこさんがセレクトした作品を紹介してもらいました。

Francesco Renga(38/Udine出身)のアルバム“Camere Con Vista”(2004) から、"Meravigliosa (la luna)"そして"Nel nome del padre"の2曲。
夏向きではない暑苦しさがあるという意見もありましたが、ややハードなサウンドの中に、基本的なヴォーカルのうまさを感じ取れる内容でしたね。
Timoriaのリードヴォーカルとして君臨した後にソロに転向したもののブレイクすることなく頑張ってきた末、ようやく2005年にサンレモ音楽祭で優勝できたRenga。この後もう1発ぐらいの快挙が欲しいところですね。ちなみにTimoriaは"ティモリーア"と後ろから2音節目にアッチェントを置くピアーナな発音が正解のようです。覚えておきましょう。

続いてNegrita(Arezzo出身)の5人組band。若手bandだと思っていましたが、もう10年超の活動歴を持ち、バンドメンバーの年齢層も37歳〜41歳と、ベテランの領域に入りつつありますね。アルバム"L' Uomo Sogna Di Volare”(2005)から、"Destinati a perdersi "、LIVE 8 (2005)出場時の映像から"Rotolando verso sud"と2曲。どちらもレゲエのリズムを活かした作品で、ちょっと踊り出したくなってしまいましね。



最後はGiorgia(35/Roma出身)のDVD"MTV Unplugged"(2005) から。大ヒット曲"Strano il mio destino"ですが、アンプラグドということで、アコーディオンをフューチャーした小粋なアレンジを楽しめました。そして新曲" Il senso" ライブ音源だから、スタジオ盤とは違って、歌い崩したりしていますが、その崩し方を見聞きして、「Giorgiaって上手だなぁ!」と改めて実感できました。


8月FESTAは8/19(土)18時より。今回参加できなかった方は、ぜひご参加を!

注)8/19(土)開催予定でしたが、8/12(土)に変更します。時間帯は変更ありません。

注)記事中の歌手の年齢は、記載時点での誕生日の到来を考慮はせず、2006年に達する年齢で表記しています。