New Trolls来日公演を3日間、全て制覇して参りました。
いや〜、良かった。近年稀に見るほど良いコンサートでした。

目玉となったConcerto Grossoはもちろんの事、Rock、POPS、初期のカンタウトーレ風の作品も、インプロヴィゼイションタイプの曲でさえ、聞き入ってしまいました。

「プログレのコンサート」という宣言があったので、あまり期待せずに会場に向かったところもありましたが、彼らのレパートリーを幅広く、バランスよく出してくれました。

またオリジナルメンバーがVittorio一人しか居ない、という不安感を見事に吹き飛ばしてくれました。

リーダーのVittorioの魅力的な低音ヴォーカルの対極を成す、ハイトーンヴォイスのヴォーカルのNico Di Paloが来日メンバーに居ないので心配していたのですが、Nicoのパートを務めるベースのRoberto Tirantiが、Nico以上の高音域を駆使した超絶ハイトーンヴォイスを出してくれました。

Eros Ramazzottiのサポート等で実力を示したギタリストのAndrea Maddaloneが
ギター小僧垂涎のテクニックをさり気なくこなし、Nicoの居ない穴を感じさせません。

もうひとりのギタリスト Mauro Spositoは最も若いメンバーですが、安定したギターを弾き、アルバムFSからの曲では、汽車のSEをなんとギターで出すという技をやってのけました。

ドラムのAlfio Vitanzaは、プログレファンには元Latte e Mieleのドラマーという注目を集めましたが、実に安定したドラミングと、繊細なハイトーンヴォーカルを聞かせてくれました。

この5人がさらに全員が歌えるということで、コーラスワークもバッチリだったので、欲を言えば、コーラスワークの真骨頂となるアカペラ曲、GildaやBaglioniのカバーPosterなどをやって欲しかったところ。

リーダーのVittorioのMCによると、


「New Trollsはいくつか異なるsoulを持っている。
 
Rock、プログレ、ゴスペル・・・・」


ということですが、いやいや、そこに流れるsoulは、全く異なるものではないと感じました。どんな形態の音楽をやっていても、そこに流れる歌心やRock魂は同じなんじゃないかなぁ。

さらには、メンバーひとりひとりの力量は底知れないものがあり、そのメンバーが集まってのライブバンド。その卓越したポテンシャルには「参った!」の一言です。

日本のストリングス隊Tokyo Vielle Ensembreも若い女性が中心ですが、本場イタリアRAIのベテランオーケストラに迫る手腕を振るってくれました。(きっと裏ではかなりバタバタがあったはずなのに ^_^;)

コンダクターのマエストロMaurizio Salviが、来日直後の初めての音合わせの時に笑顔で大満足、というウラ情報を得ていましたが、納得の事実ですね。

ストリングス隊が弾いていない時に、バンドのリズムに合わせてボディswayしていた、Rock魂溢れるviolin奏者・竹内いづみさんが高感度バツグンで、初日から目を奪われてしまいました。最終日なんかは、まるでMauro PaganiかLucio Fabriが乗り移ったようなRock的なパフォーマンスでした!

これはタダモノではないと思ったら案の定、ストリングス楽器を用いながらもクラシックの枠を超えた音楽ユニットrush!というグループでも活躍しているviolin奏者との事です。

今回、ライブ録音や録画はしなかったそうですが、なんせ今回は大成功だったということで、次回公演は夢ではないとの事です。そしてその際にはきっとライブ録音&録画もされることでしょう。ご期待あれ!

Vittorioと握手もできたし、電話でも話す機会をもらえたし、個人的にも大満足の3日間となりました。