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2005年9月20日の出発日に大問題が発生し、一時はどうなることかと思えた旅は、飛行機搭乗後は特に問題なく、一路ローマに向かいました。

JALとAlitaliaの共同運航便ながらも機体はJALということで、サービスは良く、イタリア語の新聞サービスもあり、エコノミー席でもパーソナルTVが付いており、非常に快適な空路でした。せっかくのAlitalia便なのに、外国人キャビンアテンダントがイギリス人だったのがちょっとガッカリでしたが・・・以前乗ったときは、romanaのアテンダントと話したり写真を撮ったりした挙句、メールアドレスを交換するまでに発展しましたから(笑)。

ローマ直行便は始めてなので、飛行コースを注意してみていたら、ロシア上空を横断していくものの、モスクワの方を通らず、ルーマニアや旧ユーゴスラビアなどの東ヨーロッパを横断し、アドリア海を横断してローマに向かうコースを取っています。地図を良く見ると、今回の旅の目的地であるマルケ州の上空を通過していくではありませんか! ローマ到着後、すごい遠回りを強いられる目的地だったので、何とかココで下ろしてもらえたらな〜と叶わない願いを真剣に考えてしまいました。

ほとんど定刻通りローマに到着。なぜか大勢のイタリア軍兵士たちが到着ロビーにタムロしていましたが、預けていた荷物もすぐに見つかり、何も問題なし。僕は日本国内で購入しておいたGSM携帯電話を取り出します。飛行機から降りてすぐに使える&リーズナブルな通信料を売り物にしているサービスです。もちろんイタリア国内での安価な通話を想定して、TIMのSIMカードをセットしてあります。静かに電源を入れてみました。

・・・・・サービス開始になりません・・・・・サービス登録が済んでいないから使えないといった表示が出ています。不思議だ・・・・日本の輸入代理店には、飛行機から降りてすぐに使えるために事前登録する、ということで、パスポートのコピーも送っておいたのに・・・・後日判明したところによると、日本の代理店は登録申請をしたものの、イタリア側で設定がされないままになっていたようでした。

空港内にきっと携帯電話のショップがあるに違いない、TIMは日本で言うとDoCoMoに匹敵するNo.1キャリアだから。と考えた僕は案内カウンターで訊いてみます。すると出発ロビーの方にあるとのこと。ここは当然到着ロビー。でもすぐ近くだよ、と教えてくれたので、出発ロビーのあるビルに行って見ました。

ありゃー、閉まっていました! 既に19時になっていましたから、普通のイタリアのショップでは、閉店時刻を過ぎているんでしょうね・・・・仕方ない、明日ローマの街でショップを探して手続きする事にしようと決めて、ホテルに向かう事にしました。

子供も居るし荷物もあるしということで、タクシーにしました。タクシー乗り場に向かうと、運ちゃんたちがタムロしていました。若者が近付いてきて英語で話しかけてきます。「ローマの宿へ行くのかい?」 僕はイタリア語で返します。「そうだけど、子供が居るから、安全運転で頼むぜ。荷物もあるから積み下ろしも頼むよ。それから、まともな料金でやってくれよな」とウインクします。

運ちゃんたちは、しばらく話し合って、一番年長のベテランドライバーを僕らに宛がいました。「安全運転」というところを最大限に解釈してくれたのでしょう。そういいつつ、「ヤツはじいさんだから、もう重い荷物は上げ下ろしできないだろうから、俺らが乗せてやるよ」とベテランドライバーに向かってこき下ろす言葉を吐きながら、トランクに荷物を載せてくれます。愛すべきイタリア男ども同士の会話ですね。

初老のドライバーと会話を楽しみつつ、タクシーは一路ローマ市街へ。照明に浮かび上がるコロッセオが見えます。ローマには2泊した後、電車で移動することになるので、Termini駅から1ブロックも離れていないホテルです。チェックイン後、すぐに子供たちをシャワーに入れて、寝かせてしまいました。移動の疲れもあるし、機内食の回数や量が多かったので、特にお腹は空いていないようでしたので。

明日はローマでゆっくりするので、ローマの友人Sergioに連絡を取ろうと思っていた矢先、チケット類をチェックし始めた嫁が言い出しました。

「ねぇ、この電車、明朝7:30の出発って書いてあるよ・・・・」

え?そ、そんなバカな・・・チケットを見ると確かに指定席で2005年9月21日7:30と書かれてあり、即ち明朝7:30の事です。それじゃあ、この宿の予約はどうなっているんだ?と思いフロントに確認したところ、今夜の予約しか貰っていないし、明日は満室だとの答え。

イタリア時刻の21時ごろですから、日本は昼間なので、すぐに従兄弟に電話しました。リーズナブルなGSM携帯がまだ使えないので、仕方なくバックアップ目的でDoCoMoからレンタルしていた端末を使いました。(レンタル料は1日200円とリーズナブルなものの、通話料が高いうえ、着信時にも課金されるシステム)

従兄弟は完璧に勘違いをしていました。そもそもこの旅は当初、出発が1日遅いスケジュールで組み立てが始まり、ローマ便ではなくて、なんとかミラノに立ち寄りたいという希望があり、何度か組み直ししているうちにどこかで勘違いが発生、つまり原因はお互いのコミュニケーションミス&確認ミスでした。

解決策を探って、見つかった解決策は2つ。

  1. ホテルを移ってローマで延泊し、電車は指定券を取り直す、または自由席で移動する。
  2. 明日の電車に乗り、レンタカーを借りるRiminiで宿を探す。


今回の目的地のマルケ州に電車で向かうには、Bolognaまで北上し、アドリア海側に向かう電車に乗り換えてRiminiで下車。予約してあるレンタカーでマルケ入りするコースで、移動時間は5〜6時間を要します。最も早い電車であるEuroStarに乗るのが望ましく、もちろん予約済みの指定券はEuroStarです。どう考えても1のパターンは面倒だし、宿や席が取れないリスクもあるので、仕方なく2を選択することとなりました。

しかし、明朝7:30の電車なら、いくら駅から近いホテルと言っても、7時過ぎには駅に着きたい。それには7時にはチェックアウトをしなければならない。時差ぼけを克服して6時には起床しなければ。。。と言う事を強いられます。おまけにせっかく食事付きの宿なのに、まず朝食は食べられないだろう・・・・という事にもなります。夜勤のある看護士という職業柄、体内時計はメチャクチャなくせに、時差ぼけにめっぽう弱い嫁なので、ここは僕が起きられなかったらアウトだな、と心に誓うのでした。

また早朝の出発ということは、携帯のTIMショップにも立ち寄れないということにもなり、アグリツーリズモのある田舎にTIMショップがある事は期待できないので、Riminiでは絶対に見つけないとならないという状況に追い込まれました。

こうして到着初日も、スケジュールの大変更を余儀なくされ、予定外に携帯は使えずという事態となり、イタリアでの初日が過ぎ去りました。

Continua alla prossima puntata.(続く)