2009年06月21日
第52回イタリアPOPSフェスタ(2009年7月)参加者募集
現代イタリアの第一線で活躍しているミュージシャンや、時代を超えて多くのイタリア人の心に残る作品・・・様々なイタリアPOPSやロックを知って、あなたのイタリア観や音楽観に一層の広がりを!
★イタリアのトップアーティストたちのライブ映像やビデオクリップを
日本語解説の補足付きで楽しみます。
期日:2009年7月18日(土)17:00〜21:00(16:45開場)
会費:¥5,000(お食事+ドリンク飲み放題付き)
※7月11日(土)までにお申し込みの方は、¥4,000に割引いたします。
会場:東京・水道橋Dining Bar & Jewelry You Me 中2階小ルーム
東京都文京区本郷1-27-8 本郷ハウス Tel:03-5842-4765
(東京ドームシティのそば 東洋学園大学の裏)
チラシはこちらからダウンロードできます。(お友達をお誘いいただく場合にも便利ですよ)
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アクセス:
都営三田線 水道橋駅 A6出口 徒歩3分
JR 水道橋駅 東口 徒歩5分
地下鉄丸ノ内線or南北線 後楽園駅 2番出口 徒歩4分
地下鉄丸ノ内線or大江戸線 本郷三丁目駅 3番出口 徒歩5分
「注意事項」
※準備の都合上、予約締切は7/16(木)となります。
※遅れてご参加の方は、事前に到着時刻をお知らせください。料理を別途取っておきます。
※メイン会場では禁煙とします。喫煙される方はカウンターでお願いします。
※音楽鑑賞タイムは、音楽を鑑賞する目的の参加者の迷惑とならないよう各自ご注意ください。
※FESTA前日および当日のキャンセルは、会費5,000円をご負担いただく場合があります。
参加ご希望の方はコチラからお申し込みください。(予約制)
2009年06月17日
第51回イタリアPOPSフェスタ(2009年6月)レポート (その4)
第4部
6月FESTAの最終章は、2人のベテランのライブDVDから紹介しました。
2008年4月FESTAで紹介したRaffaella Carrà(ラッファエッラ・カッラ/66歳/Bologna出身)のアンソロジーの「Raffica Carrà(カッラ連発)」(2007)の第2弾ともいえる「balletti & duetti(舞踊とデュエット)」(2008)から紹介しました。
この「balletti & duetti(舞踊とデュエット)」(2008)はそのタイトル通り、Raffaellaの長い芸能生活の中で、特に優れたダンスシーンとデュエットシーンを抜き出して、CD2枚&DVD1枚にまとめたもの。
こちらは、発売当時の広告映像です。
2009年3月FESTAで、この「balletti & duetti」から、既にMina(ミーナ)との共演シーンを2曲ほど紹介していますので、6月FESTAでは、その他のシーンから紹介することにしました。
最初は、Alberto Sordi(アルベルト・ソルディ/1920-2003/82歳没/Roma出身)とのデュエット。
晩年のカラー映像で"L'uomo ideale(理想の男)"。次いで1970年当時の映像で、Raffaellaの代表曲の一つ"Tuca tuca"を。
この"Tuca tuca"は、数あるRaffaellaの冠番組でゲストを迎える際に、お約束のように歌われ、この親密さの中に、少しセクシャルなニュアンスが入った振り付けは、定番中の定番として定着するほど人気を誇りました。
Alberto Sordiは大スターでありながら、とてもお茶目な仕草でRaffaellaと楽しく歌い&踊る姿が素敵です。時にSordi50歳。Raffaella27歳。
続きを読む2009年06月16日
第51回イタリアPOPSフェスタ(2009年6月)レポート (その3)
第3部
第3部はベテランのカンタウトーレ3名をピックアップ。
最初はPaolo Conte(パオロ・コンテ/72歳/Asti出身)から。
(来歴については、2007年5月FESTAを参照ください。)
イタリアの国民的唱歌とも言える"Azzuro(アッズーロ/紺碧)"の作者である、この偉大なカンタウトーレのの新作アルバム「Psiche(プシケ)」(2008)は、前作の「Elegia(哀歌)」(2004)から4年ぶりのオリジナルアルバム。
アルバム全体的にデカダンスの香りがたっぷり染み込ませたような、渋いJAZZテイストの作品集。
多才なPaolo Conteは、作詞&作曲、ピアノ演奏だけにとどまらず、リーフレットの挿絵やデザインも担当しています。
アルバムタイトル曲であり、アルバム1曲目に収録された"Psiche"は、ゆったりとした、テンポを引きずるような重たい作品。ブラシワークのドラムと重低音でリズムを引きずるウッドベース。その上にConteが弾くピアノの軽やかなフレーズが弾けていますが、Conte自身のヴォーカルは気だるい気持ちを引きずるような重たいもの。
『Psiche』とは、サイコ、サイケ、精神などを意味しますが、ローマ神話に登場する、愛の神エロスの寵愛を受ける娘プシュケのことでもあります。
FESTAでの2曲目は、"Intimità(本心)"。こちらも"Psiche"同様、重たく引きずるような楽曲です。
動画は埋め込み禁止になっていますので、こちらのリンク先でご覧下さい。
第3部の2人目のベテランカンタウトーレは、我らがGatto Panceri(ガット・パンチェーリ/47歳/Monza出身)。
そう、このイタリアPOPSフェスタの発祥の元となったGatto Panceriの奇跡の来日からもう丸4年以上が経過したんですねぇ。
(Gatto Panceri来日時の記事はこのあたりを参照ください。)
前作「Passaporto(パスポート)」(2006)から3年ぶりのオリジナルアルバムのタイトルは「S.O.S.」(2009)。
FESTAで最初に紹介した楽曲は"Nomi sui miei dischi(僕が所有するディスク上の名前)"。Gattoの自宅の音楽ライブラリにあるアーティストの名前をたくさん歌詞に盛り込んだ、興味深い作品となっています。
Policeに居た頃のSting、Prince、Queens、Beatles、Steely Dan、Bob Marleyなどの、英米ミュージシャンの名前を挙げた後、僕にとってイタリアで最高なのはLucio Battisti(ルチォ・バッティスティ)だと言っています。
さらにイタリアのアーティストからは、Vasco Rossi(ヴァスコ・ロッスィ)、Ligabue(リガブエ)、Tiziano Ferro(ティツィアーノ・フェッロ)、Fabrizio De André(ファブリツィオ・デ・アンドレ)など。特にBattistiは3回ほど登場します。面白いのは、
Elisa(エリーザ)が英語で歌っているのを聴くと、とてもMonfalcone出身だと思えない
なんてフレーズが出てくるところ。
Elisaは英語ネイティブの歌手たちと全く引けを取っていない、という賛辞だと思います。
FESTA2曲目は、アルバムタイトル曲"S.O.S."をTV出演時の映像で紹介しました。映像の前半はインタビュー。
Vasco Rossi(ヴァスコ・ロッスィ)が選んだ 『イタリアを代表する美しいラブソング10曲』 の中に、Gatto Panceriが書いた"Mia"が入っていた、ということが、司会者によって語られ、Gatto自身が、Mina(ミーナ)やAndrea Bocelli(アンドレア・ボチェッリ)、Giorgia(ジォルジァ)、Paolo Meneguzzi(パオロ・メネグッツィ)などに書いたヒット曲について語っています。
Gattoは作詞作曲家としても、すっかり業界が信頼を寄せるマエストロ格となっていることが実感できるかと思います。
まずは自身の1997年のヒット曲"Mia(僕のもの)"を歌ってから、新作"S.O.S."を披露してくれます。("Mia"は2分15秒あたりから、"S.O.S."は6分あたりから)
僕のように生きている人がいたら
限界だと感じているなら
辛抱だらけの人生を生きているなら
群衆の中で両手を挙げてくれ
僕には君が必要なんだと もう一度気づいてもらうよ他に方法はない
壁の向こうの誰かに向かって
僕はSOSを叫んでいる
多すぎる人々は 最早SOSの暗号を解読することができない
といった、現在の重たい世界情勢に苦しむ人々を描写するような、あるいは身近な人が放つSOSのサインに気付きにくい現代社会に警鐘を鳴らすような力強いメッセージソング。これは現代のプロテストソングとも言える作品です。
さて、FESTA第3部のトリは、Renato Zero(レナート・ゼロ/59歳/Roma出身)の新作アルバム「presente(現在)」(2009)から。
前作のオリジナルアルバム「Il dono(天賦の才)」(2005)から4年。満を持しての新作は、発売前の予約数だけで既に3枚のプラティナディスクを獲得。
3月20日に発売した途端、当然ヒットチャートの1位を3週間に渡ってキープするほどの売れ行きを示し、現在のところ、5枚のプラティナディスクを獲得するセールスを納めています。
シングル曲"Ancora qui(再びここに)"は、アルバム発売に先行して日刊紙『Corriere della sera』のWebサイト独占で放送開始。
Paola Cortellesi(パオラ・コルテッレズィ)、Massimo Ghini(マッスィモ・ギーニ)、Asia Argento(アーシァ・アルジェント)、Giorgio Panariello(ジォルジォ・パナリエッロ)など、イタリアを代表するスター俳優や女優たちが、Zeroの歌に合わせてクチパクするシーンをつなぎ合わせたスペシャル感あふれる映像作品に仕立て上げられたPVが制作されています。
続きを読む2009年06月15日
第51回イタリアPOPSフェスタ(2009年6月)レポート (その2)
第2部
Morgan(モルガン/37歳/Milano出身)ことMarco Castoldi(マルコ・カストルディ)は、1990年代をNew Waveの流れを汲むシンセ・ロックスタイルのオルタナバンドBluvertigo(ブルーヴェルティゴ)のフロントマンとして活躍し、やがてソロで活躍するや、その幅広い音楽の才をベースに奇抜なアイデアとパフォーマンスを乗せるスタイルで、とんがった若者層だけでなく、音楽ツウもうならせる存在となったアーティスト。
2008年からは、イタリア音楽界に激震をもたらした人気のオーディション番組X Factor(イクス・ファクトル)の審査員としての活躍が、音楽業界の天才ご意見番、厳しいマエストロのイメージが、すっかりイタリアのお茶の間にも定着しました。
そんな鬼才Morganの2007年のアルバム「Da A ad A(AからAまで)」が大傑作アルバムだっただけに、ニューアルバムの発売に大きな期待が寄せられていました。(2007年9月FESTA参照)
その後、ソロのベストアルバムと、Bluvertigo再結成ライヴ盤がリリースされ、今回リリースされたのはカヴァーアルバム「Italian songbook vol.1」(2009)。
オリジナルアルバムではないのは残念ですが、Morgan曰く
イタリア音楽はかつて、プレスリーやトム・ジョーンズや、クリフ・リチャードと争うほど、
世界中で聴かれていた音楽だった。その価値を改めて世に問いたい。
という意図で制作するに至ったアルバムとのこと。
そういえば、X Factorで何週間にも渡って競い合った参加者たちは、彼らが生まれる前の、イタリアン・グラフィティとも言える、60年代のイタリア歌謡を競って歌っていたこととも関係があることなのかもしれません。
13曲入りのアルバムですが、中身は5曲はイタリア語によるオリジナルのカバー、その5曲を英語でカバーしたもの、故Sergio Endrigo(セルジォ・エンドリゴ)に捧げた、英語の新曲が1曲、インストが2曲という構成ですから、曲数でいうと7曲。イタリア語曲のみ抽出すると、5曲入りのアルバムと考えられると思います。
採用されたイタリア語の作品は、
Umberto Bindi(ウンベルト・ビンディ)の"Il mio Mondo(僕の世界)"
Domenico Modugno(ドメニコ・モドゥーニョ)の"Resta con me(僕と一緒にいて/標準語バージョン)"
Sergio Endrigo(セルジォ・エンドリゴ)の"Lontano dagli occhi(瞳から遠く)"
Gino Paoli(ジーノ・パオーリ)の"Il cielo in una stanza(ある部屋の中の空)"
Piero Ciampi(ピエロ・チァンピ)の"Qualcuno tornerà(誰かが戻ってくるだろう)"
イタリアPOPSファンは英語バージョンはあまり聴かないことになるかと思いますが、まだイタリアPOPSの体験が無い人たちには垣根が低く、親しみやすいアルバムになるという点では、優れた企画のアルバムではないでしょうか。
FESTAでは、Umberto Bindi(ウンベルト・ビンディ)とGino Paoli(ジーノ・パオーリ)が共作した名曲"Il mio Mondo(僕の世界)"を、Morganお得意のオルタナ系の血を抑えることなく、奇抜なパフォーマンスで披露する映像で紹介しました。
歌は3分40秒あたりから
Morganの2曲目は、第1部でも紹介したGino Paoliの名曲"Il cielo in una stanza(ある部屋の中の空)"。Festaではまずスタジオ録音盤を聴いていただいた後、ラジオ番組出演時の生演奏映像で紹介しました。
独りでピアニカとピアノを駆使しながら歌うMorganのその表情は、すっかりマエストロ格のミュージシャンそのもの。
続きを読む2009年06月14日
第51回イタリアPOPSフェスタ(2009年6月)レポート (その1)
第51回Festaは、19名の参加者が集まり、東京・亀戸の某所にて6/13(土)に開催しました。参加者の内訳は男性8名 女性11名(うち、初参加者1名)。
まさに『隠れ家』となるプライヴェートなバンケットルームを貸し切り、極上の音楽と夜景を楽しむと同時に、極上の音楽を楽しむ、至福のひと時となったかと思います。
集合写真撮影
Pop!Italianoのkazuma氏
第1部
サンレモ音楽祭2009の新人部門参加者の中から、混血の歌手3名をピックアップしました。
まずはKarima(カリマ/24歳/Livorno出身)。アルジェリア人の父とイタリア人の母の間に生まれたKarimaは、12歳の時にTVのオーディション番組に出場して芸能生活をスタートし、ミュージカルを始めとするたくさんの場数を踏むこととなります。
2006年(21歳)には、有名なオーディション番組Amici di Maria De Filippi(マリア・デ・フィリッピのアミーチ)に出場し、フィナーレまで勝ち進むも、僅かな差で優勝を逃し、批評家賞を受賞することとなりました。
2009年のサンレモ音楽祭の新人部門に、自作詞の楽曲"Come in ogni ora(いつものように)"で出場。
プロデュースとアレンジを、なんと世界的な作曲家である巨匠Burt Bacharach(バート・バカラック/81歳/米カンサスシティ出身)が務めたという快挙に留まらず、サンレモ音楽祭の舞台にバカラック本人をゲストピアニストに招いた、夢のようなステージを見せてくれました。
そして同曲のデュエットバージョンを吹き込んだMario Biondi(マリォ・ビォンディ/38歳/Catania出身)にも、客演してもらうという心強いバックアップも得ることができました。
Festaでは実際にその夢のような3者の共演映像を楽しんでもらいましたが、ネット上ではその動画は共有できませんので、PV映像を貼っておきます。
この新人らしからぬスケールを見せつけたサンレモ出場曲"Come in ogni ora"を含んだミニアルバムのタイトルは"Amare le differenze(違いを愛する)"(2009)。
イタリア語の『differenza』は文字通り『違い』を意味しますが、日本語の『差別』に当たるニュアンスも含みますので、混血、しかもアフリカ系との混血である自身の宿命を超えようとする気高さが感じられます。
2人目の混血歌手は、Iskra(イスクラ/Bologna出身)。フランス人の父とイタリア人の母との間に生まれたIskraは、年齢非公開となっていますが、すごく若く見立てたとしても50代。通常ならとても新人部門に出場する風格でもキャリアでもありません。
実は、ソロ歌手としては『新人』なのであって、巨匠Lucio Dalla(ルチォ・ダッラ/66歳/Bologna出身)御用達のコーラスガールとして、長い経験を積んだベテラン。
サンレモ音楽祭2009ではLucio Dallaが書き下ろした参加曲"Quasi amore(ほとんど愛)"を豪華なコーラス隊をバックに熱唱。
ゲストを迎えてのステージでは、師匠Lucio Dallaを招き、いつもとは正反対に、師匠が彼女のサポートに回る珍しいステージを楽しませてくれました。
この動画もまたネット上での公開&共有を厳しく制限されていますので、代わりにPV映像を貼っておきます。
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