2010年09月03日
第66回イタリアPOPSフェスタ(2010年9月)参加者募集
現代イタリアの第一線で活躍しているミュージシャンや、時代を超えて多くのイタリア人の心に残る作品・・・様々なイタリアPOPSやロックを知って、あなたのイタリア観や音楽観に一層の広がりを!
★イタリアのトップアーティストたちのライブ映像やビデオクリップを楽しみ、日本語解説で補足します。
期日:2010年9月25日(土)
17:15〜21:30 (16:45開場)
会費:無料(飲食物のお持ち寄りを歓迎します)
席数:先着20名
会場:東京・JR亀戸駅 徒歩2分
(参加申込者のみに詳細をお知らせいたします)
アクセス:JR 亀戸駅 東口 徒歩2分
★前回に引き続きClaudio Baglioniの奇跡の来日公演(2010年11月4日)を徹底的に楽しむための予習コーナーを設ける予定です。
来日公演情報はこちら

注意事項」
※先着20名に達し次第、募集を締め切ります。
※席数に達しなかった場合でも、準備の都合上、予約締切は9/24(金)となります。
※音楽鑑賞タイムは、音楽を鑑賞する目的の参加者の迷惑とならないよう各自ご注意ください。
参加ご希望の方はコチラから
お申し込みください。(予約制)
2010年08月25日
第65回イタリアPOPSフェスタ(2010年8月)レポート (その4/ Claudio Baglioni)
その3はコチラ
http://piccola-radio-italia.com/archives/51853391.html
第4部
7月FESTAに引き続き、2010年11月4日の奇跡の来日公演を充分楽しむために、Claudio Baglioni(クラウディオ・バリォーニ/59歳/Roma出身)の予習コーナーを設けることにいたしました。

※当サイトでのClaudio Baglioniの紹介記事はコチラ
http://piccola-radio-italia.com/tag/Claudio_Baglioni
8月FESTAは2000年のツアー「Acustico(アクースティコ)」の映像を選択。これまたビデオカセットで発売されたまま廃番となり、その後DVD化を含めて再発売されていない貴重な映像作品です。

世界的なアンプラグドブームだったこともあり、この「Acustico」はずばりアコースティックライブで、何よりイタリア国内にある国宝級の遺跡を会場にして行われた驚愕のライブというのが特筆すべき点です。
このAcusticoツアーの成功の後、POPS系のアーティストがこうした歴史ある遺跡でコンサートを行えるようになったのもBaglioniの偉大さとして語り継がれる点かと思います。
40歳台中ごろまでは、30歳代前半にしか見えない若々しさを保っていたBaglioniも、2000年前後の50歳を目前にした当時辺りから、急速にルックスがが年齢に追いついて来て、すっかり白髪が目立つ、いぶし銀の魅力を漂わせるようになりました。
ここでは当時のツアーの様子を体験していただくために、"Cuore di aliante(グライダーの心)"の映像を貼っておきます。
7月FESTAの会場では"Noi no(僕らは 違う)"をに続いて"Tamburi lontani(遠くの太鼓)"を楽しんでいただきました。
そして日本のファンの一部で語り継がれている『Baglioniが語る日本人像』のコーナーへ。
それは"Fotografie(写真)"という楽曲に導くために、写真を題材にした語りの途中で脱線して、Baglioniが延々と日本人の事を語っているのです。
『日本人は何でも写真を撮るんだ・・・』
というフレーズから始まって、Baglioniが接触した日本人のエピソードを語り出すのです。
当時から10年前の出来事と語るので、ちょうどアルバム「Oltre」の時、アメリカや日本にもプロモーション活動を積極的に行っていた時の体験のようです。日本人の音楽業界人を3名ほど、Baglioniは自宅に招いたそうです。
その3人は、Baglioni宅の家具や絵画の写真など、何でも写真に撮りためて行く・・・・そのうち、一人の日本人はお手洗いに行き、お辞儀をしたかと思うと、便器の写真まで撮っちゃてたんだぜ!
と(笑)
そしてこの後、本来の趣旨である、来日コンサート前の予習コーナーへ突入。
何分、この「Acustico」のライブには2つのメドレーが収録されているのですが、そのひとつは、"Canzoniere del tempo(時の歌謡パレード)"と題されており、
"Questo piccolo grande amore(このはかなく大きな愛)"(1972)、
"Amore bello(美しい愛)"(1973)
"E tu(そして君)"(1974)
"Sabato pomeriggio(土曜の午後)"(1975)
"Solo(独り)"(1977)
"E tu come stai(君は元気かい)"(1978)
"Strada facendo(道行きながら)"(1981)
"La vita è adesso(人生は今)"(1985)
と、70年代から80年代にかけてリリースする度に大ヒットとした珠玉のシングル作品をずらっと並べてメドレーで歌い継いでくれるのです。これほど予習向きのメドレーは市販された作品の中には収録されてはいないかと思います。
そしてこの後のFESTAの残り時間を利用して、実際に来日ステージを想定して、Baglioniの歌に合わせて歌ってみる練習をしてみました。
まずは"Questo piccolo grande amore(このはかなく大きな愛)"(1972)。
"Mille giorni di te e di me(君と僕の千夜)"(1990)のタイトルを出すと、会場から『そりゃー難しいよぉ!』との声が上がったので、"Sabato pomeriggio(土曜の午後)"(1975)を歌ってみました。ちょうどFESTA当日も『Sabato pomeriggio』でしたからね。
注)記事中の歌手の年齢は、記載時点での誕生日の到来を考慮はせず、2010年に達する年齢で表記しています。
次回8月FESTAは、9月25日(土)の開催予定です。
2010年08月24日
第65回イタリアPOPSフェスタ(2010年8月)レポート (その3/ Amiche per l'Abruzzo)
第3部
2009年4月6日に発生したイタリア中部地震の復旧支援のために開催された一大チャリティイベント『Amiche per l'Abruzzo(アブルッツォのための女友達)』。
その模様を収録した2枚組DVD「Amiche per l'Abruzzo - L'evento dell'anno in DVD」(2010)の1枚目を前回の7月FESTAで紹介したので、8月FESTAではいよいよ真打登場のDISC2を紹介しました。

イタリアの代表的な女性歌手たちを一堂に集めて行われたこのビッグイベントをプロデューサーとしても仕切ったのが、Laura Pausini(ラウラ・パウズィーニ/36歳/Faenza出身)、Fiorella Mannoia(フィオレッラ・マンノイア/56歳/Roma出身)、Gianna Nannini(ジァンナ・ナンニーニ/54歳/Siena出身)、Giorgia(ジォルジァ/39歳/Roma出身)、Elisa(エリーザ/33歳/Monfalcone出身)の5人のディーヴァたち。

人気&実力ともに、まさに最高峰の彼女たち中心のステージが繰り広げられるのが、このDisc2なのです。
それぞれの代表曲を数曲ずつ歌いながらステージを回していくのですが、もちろんソロで歌うだけでなく、このAmiche per l'Abruzzoならではの顔合わせの共演が拝めるのが見どころです。
8月Festaでは、時間制限もあるので厳選して選曲。
Fiorella Mannoia編では、Laura Pausiniを迎えて故Lucio Battistiの"E penso a te(そして君を想う)"をデュエットし、さらにFiorellaが1987年に発表した名曲"Quello che le donne non dicono(女たちが言わないこと)"を、前出の2人に加えて、Carmen Consoli(カルメン・コンソリ)、 Elisa、 Giorgiaが加わっていくという、夢の様なステージを見せてくれます。
Giorgia編では、Elisaを迎えての"E poi(そしてそれから)"(1994)
Elisa編ではFiorella Mannoiaを迎えての"Eppure sentire[Un senso di te](それでも感じること[あなたの気配を])"(2007)
Laura Pausini編では Gianna Nanniniを迎えて"La Solitudine(孤独)"(1993)
Gianna Nannini編ではLaura Pausiniを迎えての"Meravigliosa creatura(素晴らしい創造物)"(1995)〜"Sei nell'anima(あなたは心の中に)"(2006)のメドレー
を楽しんでいただきました。
そしてGianna Nanniniがこのイベントのために書き下ろした"Donna d'Onna(オンナの女)"を、この5人のディーヴァたちが歌い継ぐ名演を魅せつけてくれました。
Onna(オンナ)とは地名で、このイタリア中部地震の被災地の中心部となったL'Acquilaの中でも壊滅的な被災地となった居住者310人という小さな集落だそうです。
ラテン語のunda(=onnda/波)から派生してOnnaになったそうですが、"Donna d'Onna"と綴ると、イタリア語でも『ドンナ・ドンナ』と面白い発音になりますが、日本語訳でも『オンナのオンナ』になるから興味深いですね。
Gianna Nanniniは以前、自身のヒット曲"io"でも日本を題材にしたPVを作っていましたから、日本語で、donnaはオンナと発音することを知っていたのかもしれませんね。
2010年08月23日
第65回イタリアPOPSフェスタ(2010年8月)レポート (その2/ Federica Camba, Carmen Serra)
第2部
第1部がカンタウトーレ(男性シンガーソングライター)特集だったので、第2部は旬のカンタウトリーチェ(女性シンガーソングライター)を2人紹介しました。
Federica Camba(フェデリカ・カンバ/36歳/Roma生まれSardegna州Cagliari育ち)は、本名のFederica Fratoni(フェデリカ・フラトーニ)名義で2000年頃からLaura Pausini(ラウラ・パウズィーニ)に曲を書き始めます。
2002年には大御所Umberto Tozzi(ウンベルト・トッツィ)にも1曲だけ提供するなど、2000年代はこれら大物歌手や人気歌手をあくまでもサブ的に支えるソングライティングが活動の主体だったようです。
2009年になると、人気のオーディション番組Amici di Maria De Filippi(アミーチ・ディ・マリア・デ・フィリッピ)に出場していたAlessandra Amoroso(アレッサンドラ・アモローゾ)の活動を支援し、デビューアルバム「Stupida(バカな女)」(2009)のほぼ全曲を書き下ろす事になります。
そしてこのアルバムが大ヒットし、Alessandra Amorosoがあっという間にスターダムに伸し上がったことで、Federica Fratoniというソングライターとして急速に脚光を浴びるようになりました。
デビュー45周年事業『Grazie a tutti』を敢行中だった国民的大物歌手Gianni Morandi(ジァンニ・モランディ)に、まさに看板曲と言える"Grazie a tutti"を書き下ろすともう、『ソングライターFederica Fratoniって誰?』というイタリア大衆の関心が急速に集まるようになります。
その後は、Amici(アミーチ)に出場する優勝クラスの出場者たちにドンドン曲を書き下ろしていきます。
Marco Carta(マルコ・カルタ)、Valerio Scanu(ヴァレリオ・スカーヌ)といった、サンレモでも優勝を勝ち取ることになる2人を始め、Luca Napolitano(ルカ・ナポリターノ)、Loredana Errore(ロレダーナ・エッローレ)、Emma(エンマ)など、セールス的にも成功する新進歌手たちに、これまたアルバムのほとんどの楽曲を書き下ろすという偉業に取り組みます。
2010年になると、母親の旧姓を使ったFederica Camba(フェデリカ・カンバ)と名乗るようになり、大きな期待を一身に背負ってデビューアルバム「Magari oppure no(できれば・それとも・ノー)」(2010)をリリースします。36歳という女性歌手としては異例の遅咲きのデビューです。

そしてソングライターとして良質な楽曲を多作するこのカンタウトリーチェが自ら歌った時、そのあまりにもハスキーな独特な声に誰もがビックリしてしまう事になります。
しかしながらアルバムはセールス的にも大成功を収め、業界的には一応『新人』扱いとなるので、日本の『レコード大賞』に当たる機関から新人賞を獲得することになります。
Festaでは、その賞の受賞シーンが収められているWind Music Awardのステージ映像で、アルバムタイトル曲"Magari oppure no"をご覧いただきました。
別のTV番組では
Tiziano Ferro in gonnella(女性版ティツィアーノ・フェッロ)
なんて異名まで付けられて紹介されていました。
なるほど。Tiziano Ferroは自らがソロのカンタウトーレでありながら、同時にソングライターとして多くのアーティストに楽曲を書いては、それをヒット曲にしてしまうという、良質のメロディーメーカーという点が一致しているのでしょう。
受賞の時、Federicaは興奮しながらも
『これは私のBuona stellaだわ』
とコメントしています。
Buona stella(ラッキースター)は、彼女のお気に入りの言葉のようで、シングル曲第2弾となった"uno più uno fa mille(1+1=1,000)"ではこのBuona stellaという言葉が歌詞に頻繁に登場します。
Arriva la buona stella(ラッキースターがやって来るわ)
La buona stella sei tu(そのラッキースターとは あなたのこと)
2010年08月22日
第65回イタリアPOPSフェスタ(2010年8月)レポート (その1/ Luca Marino, Max Gazzè, Cesare Cremonini, Sergio Cammariere)
第65回Festaは、16名の参加者が集まり、東京・亀戸の某所にて8/21(土)に開催されました。参加者の内訳は男性6名 女性10名(うち、初参加者1名)。
まさに『隠れ家』となるプライヴェートなバンケットルームを貸し切り、極上の音楽と遠景に浮かぶ花火を楽しむ、至福のひと時となったかと思います。
集合写真撮影
POP!ITALIANO
kazuma氏
第1部
4人のカンタウトーレ(男性シンガーソングライター)をピックアップ。
1人目は、サンレモ音楽祭2010の新人部門に出場していたLuca Marino(ルカ・マリーノ/29歳/Varese近郊出身)。惜しくも入賞を逃してしまい、その後、出場曲にも、デビューアルバムにも特に大きな注目が集まることはありませんでした。
筆者もサンレモ出場組を紹介するFestaの際にLuca Marinoは割愛してしまっていたのですが、最近になって彼の楽曲の味わいがジワジワと効いてきて、紹介したくなってしまった次第です。
Luca Marinoは、演奏面では、ギターも弾くしドラマーでもあります。そしてカンタウトーレとして楽曲を作る際には、特に作詞に重きを置くタイプのようです。
デビューアルバム「Con la giacco di mio padre(父のジャケットと共に)」(2010)は9曲入りで、様々なタイプの楽曲が収められ、歌詞は難しくは無いものの、一風変わったタイトルをつけた楽曲が目立ちます。

まずはサンレモ2010出場曲"Non mi dai pace(君は僕に平和をくれない)"。サンレモ向きのオーケストレーションを効かせた次第に盛り上がるタイプの楽曲です。
公式PVのサンプルはこちら
http://liberitutti.info/luca/video
2曲目は"Levriero(グレーハウンド)"。大道芸のBGMのようなどこか陽気な感じの漂う楽しい楽曲です。
3曲目は"Delirio delle tre(3時の錯乱)"。不思議なタイトルが付けられた割に明るいPOPS調の楽曲ですが、これは失恋ソング。ため息ばかりで眠れない午前3時に気が狂いそうになってしまう、という内容で、そのやり場のない気持ちを、彼の故郷Vareseから遠く離れたRomaに託す歌です。
ローマに行きたいな
君から遠く
僕から遠く
起こってしまった事から遠く
ローマは誰から遠いのだろう?
僕らから遠いのだ
起こってしまった事から遠いんだ
あと5年〜10年ぐらい修行すれば、きっと骨太のカンタウトーレに成長したLuca Marinoに出会えるような気がしませんか?
2人目のカンタウトーレはMax Gazzè(マックス・ガッツェ/43歳/Roma出身)。ソロ活動よりもベース奏者として様々なアーティストとバンド活動する仕事の方が多いかもしれないMax Gazzèですが、今回のソロアルバム「Quindi?(それで?)」(2010)は、アルバムチャート6位にまで登り、今も20位台に留まる快調な売れ行きを示しています。

ミュージカル映画『Basilicata coast to coast』という映画のサントラに抜擢された"Mentre dormi(君が眠っている間に)"を収録したアルバム、という付加価値が効いているのかもしれません。メランコリックな楽曲です。
3人目のカンタウトーレはCesare Cremonini(チェーザレ・クレモニーニ/30歳/Bologna出身)。1999年の19歳の時にバンド編成のLùnapop(ルナポップ)として大ブレイクをし、ソロになってからもその確かな音楽的才能を発揮して活躍してきたおかげで、30歳になったばかりながら既にベテランの威厳と風格を兼ね備えるカンタウトーレです。
Lùnapop時代を含む自身のヒット曲を集めたベストアルバム「1999-2010 THE GREATEST HITS」(2010)をリリースするや、アルバムチャート3位にまで登り、その後も常にベスト10上位に留まる快調なセールスを記録しています。

新たに収録された未発表の新曲"Mondo(世界)"は、Jovanotti(ジォヴァノッティ/44歳/Roma出身)をゲストに迎えたのが、最大級の話題を集めたのも功を奏したようです。






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